蚊取り線香に焚かれて扇風機に抱かれて
湿度98%
私の湿った感情と同じくらいだ。不快指数で言うところの居酒屋で隣の席の人が、会釈も無しにタバコに火をつけるほどに不快である。
洗濯が終わるまでの16分、誰の夢を読もうか…
ランチは夕飯の残りの伸びにのびた沖縄そば、
かまわない、どうせ1人で食べる。腹にはいればそれでいい。
暑い、肝心の扇風機はバカみたいに首をやられたプロレスラーなみにガクガク言うてる、
梅雨の空は湿った世界のクセに紫外線だけは好き勝手に降り注ぐ。
喉を潤すのは誰かのキスでもなく、たんに絡みそうなカルピスと味のしない麦茶。
今宵、お月様は私のテーブルで笑っている。
明日も腫れるかな…
色恋なんぞは希望しないが、肌の温度は欲しい。
寝て起きて朝食を食べたらサヨナラするような匂いがいい。
朝になれば、世界は明るく鮮やかになる。
時計は動きだす。
今日を終えるには、君の声が必要だ。
全ての夢の終わり。朝がくる
まだ、まぼろしを続けてもいいのだろうか。
除湿の25度は寒い。