do you remem ber? -二十歳の君へ-
拝見
この手紙を読んでいる馬鹿息子よ、二十歳の成人おめでとう。
あなたの頃になると18歳から大人の仲間入りだったね。どう?大人は楽しい?君が思っていたほど世界は変わらないでしょ。
母もそうでした。頑張って大人になって、毎日走り回って、楽しい事よりも辛い事の方が多かったの気がします。
あなたがが私の所へ来てくれた時から、私の本当の人生が始まりました。それまでの私は自分の事ばかりしか考えてなくて、嫌な事があるとすぐ誰かのせいにしていました。
あなたが笑う顔を見て、このままではいけないと自分を変えようと頑張ってきたつもりです。
ご存知の通り、変わらずワガママな母です。人間そうは変わりません。
それでも私は幸せです。あなたが少しずつ成長していくのを1番近くで見て、あなたが涙する顔、苦悩する顔、笑う顔、嘘をつく顔、嬉しい時の顔、その全てが私の宝ものです。
これからも、ずっと私はあなたのお母さんです。
何か困った時には、私の全てをかけてあなたを守るから、いつまでも手のかかる馬鹿息子でいてください。
あと、彼女が出来たらまず母に報告してください。黙っていてもバレますから。
あと、友達も作りなさい。1人でいい。あなたの事を心配してくれる人、あなたもその人を大切に出来る人。
あと、どうしようもなく嫌になったら逃げなさい。何があっても、どんな理由があっても母はあなたの味方です。
あと…
小さな頃…
あなたが私に言ってくれた。
「大人になったらママとお酒を飲む約束」
覚えてるかな?
ps.
ダメダメなお母さんでごめんね、お酒はほどほどにね。
世界で1番あなたを大好きなママより
いつか会って、乾杯したいです。
金城美衣子