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夢の国の海で〜SIDE:C〜

これは友達のヨウタとカナコと俺達3人のなんとも青春というか。まだお互いが子供だった時の話。


ヨウタとカナコとは仲が良くて、側からみても二人はなんで付き合ってないのか不思議だった。

まぁ、まだ学生だし、男女の付き合いと言うよりは友達以上恋人未満の関係だったと思う。


「なぁ、ヨウタ、カナコとはどうよ?」

「どうよ。ってなんだよ」

「お前なー。俺達3人で良く遊ぶけど、お前達二人でデートとかしないの?」

「は!デート!?俺達そんなんじゃないし。3人の方が楽しいじゃん」

「お前それ本気かよ。お前はよくてもなカナコちゃんはどう思ってるかだよ、お前、ぶっちゃけカナコちゃん好きなんだろ。」

「…まぁ、な」

「はぁ〜〜。鈍いなぁーお前うかうかしてるとカナコちゃん、別の男にいっちゃうぞ。良いのか?それで」

「それはイヤだ。」

「なら、今度の休み、カナコちゃんとシーに行ってデートしてこい。それで告白しろ」

「ちょ、お前、告白って!」

「当たって砕けろ。骨は拾ってやる。」

「お前、振られる前提かよ!」

「わっはは!お前なら大丈夫だ、頑張ってこい!」




ヨウタはカナコちゃんとうまく行けたかな、あいつの事だ。どうせ待ち合わせの時間に1時間早くついて、フライングで1人で電車に乗ったりしてな。さすがにないか(笑)

夜にでもメールしてみるか。



「おう、ヨウタ、今日のデートどうだった?チューしたか?」

「してねぇーよ!」

「お前、まさか…ラブホ」

「チューもしてねぇのに行くかよ!」

「じゃ、胸は?胸くらいは触ったんだろ?」

「触ってねぇーよ!!」

「ソウタ…」

「なんだよ。」

「お前なにしに行ったんだよ。」

「ゴウお前がデートして、告れって言ったんだろ!!」

「そんな事はどうでもいい。それで、告白したのか?」

「…」

「…」

「…」

「は?お前、まさかビビってなにもしないで帰ってきたのか?」

「手を握った」

「お前なぁ〜、手を握るくらい中学生でもするだろ。どうせアレだろ絶叫系に乗ってカナコちゃんがお前の手を握ったってオチだろ」

「…」

「この半熟やろう!!まぁーーたくお前は…」

「ゴウ…」

「なんだよ。」

「俺にはホワイトデーがある。」


後半に続く↓



オリジナルのお話↓↓

池田さん、クミさんのご好意でサイドCを書かせて頂きました。

お二人とも凄く素敵な文章で感動です。参加させて頂きありがとうございます。