無限遠点(プロローグ)
永遠に交わる事の無い、あの一点を目指して歩き続ける。
そう子供の頃に自転車で目指した虹のたもとに似ている気がする。
追いかけても追いかけてもどんどん遠くに逃げてゆく。
そして、いつの間にか消えて無くなる。
あんなにハッキリ見えていたのに、あれは幻だったの?
大人になっても、追い続けている。
平行線の先にある、あの一点・・・・
交わっている。きっと・・・・
あの頃の虹のような希望の光はない。
それでも、交わると信じて歩き続ける。
決して交わるはずのない
あの一点が私の希望。
無限遠点・・・・・
歩き疲れた・・・体が動かない・・・・
私は何を追いかけていたんだろう?
目が覚めると あなただけが私の世界から消えてなくなってた。