ドラマ「お耳に合いましたら。」がお耳に合った話
6月から、下記の天狼院書店ライティング・ゼミに参加しています。
ここでは毎週月曜〆切で、2000文字前後の課題を提出します。
フィードバック担当がそれを読み合格すると、天狼院書店のホームページ内にある「メディアグランプリ」に掲載されます。
今週は第9回目。
〆切翌日の火曜日にフィードバックをする担当者は、今までひとりしか居ませんでした。
しかし今回、その人じゃないのに珍しく、本日火曜に結果が判明しました。
第9回目、結果は------------------------------------
もったいぶるまでもなく、不合格でした。。。
例によって没ネタ公開致します。
お読みいただけたらありがたいですm(__)m
今までの没ネタ公開noteには、そのあとに不合格の「言い訳」やら「愚痴」やらを書いていました。
けれどそうすると、没ネタに対する「スキ」かどうかの判別がつかないことに遅まきながら気が付きましたので、今回からは別記事にしようと思います。
不合格の時の文章は、どうしても愚痴になりがちです。
そちらは興味がある方だけ、読みにきてくださいませm(__)m
それでは没ネタです!どうぞ!
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ドラマ「お耳に合いましたら。」がお耳に合った話
テレビ東京系列で、7月8日から毎週木曜深夜0時30分に放送されているドラマ「お耳に合いましたら。」を、最近ようやく観始めました。
タイトルと、主人公がマイクに向かって話している画像から「流行りの声優を目指す系のドラマかな」と想像していました。
けれどたまたま暇つぶしになんとなく、見逃し配信動画アプリで第1話を観てみたら、全く違いました。
このドラマは、チェーン店系のご飯「チェンメシ」が大好きな、漬物会社に勤めるOLが、あるキッカケからポッドキャストの配信を始める『パーソナリティー成長記』なのです(番組HPより)。
あるキッカケとは、ドラマ内で「ラジオレジェンド」として登場する、吉田照美(よしだ・てるみ 男性)さんの言葉でした。
ご存じないかもしれない若い世代の方々のために書き添えると、吉田照美さんとは、アラフィフ前後くらいの世代だったら誰でも一度は名前と声を耳にしたことがある、超有名なラジオパーソナリティーです。
その言葉を、そのまま引用させて頂きます。
(第一話脚本:マンボウやしろさん)
『素敵な景色を観たり、美味しいものを食べたりしたら、誰かに伝えたくなるあの気持ち、あるでしょ。
何かを好きになる感情というのは、言葉にして誰かにちゃーんと伝えないと、心がマヒしてしまうらしいよ。
要するに、好きなものがあるのに長い間ずーっと誰にも言えないでいると、心が感動する必要性が無いっていう風に判断して、何かを好きって感じることすら、やめてしまうんだって。
怖い言い方しちゃうけど、好きが、死んでしまうんです』
ドラマでは最後のフレーズがリフレインされます。
『好きが、死んでしまうんです』
『好きが、死んでしまうんです』
『好きが、死んでしまうんです』……
吉田さんご自身も、この言葉を紹介する前に仰ってましたが「ちょっと衝撃的な内容」だと思いませんか?
主人公も衝撃を受けます。
「チェンメシ大好き!」という気持ちを人に話さなければ、この想いがいつか死んでしまう! そんなのは嫌だ! 失いたくない! 早く人に伝えなければ! と。
それで始めたのが、ポッドキャストでした。
元々ラジオが好きだった主人公。今は氷川きよしのポッドキャストを聞いていて、さらに友人に「しゃべる練習にやってみたら?」と勧められていたこともあり、この気持ちを発信しよう! と思いついたのです。
このドラマの魅力のひとつは「チェンメシ大好き!」が溢れ出た、主人公のセリフだと思います。
例えばチェーン店系のご飯を、こう表現しています。
『どこの街にでもある、決して特別ではない、でも欲さずにはいられない魅惑のチェーン店グルメ、それは全ての人に等しく開かれたグルメなの。どこでも、いつでも、誰にでも。それがチェンメシなの!』
また、主人公が住んでいる街の『南口には牛丼、ラーメン、カレーなどのチェーン店ひしめく炭水化物ロード』があります。
そして『牛丼食べると、あーわたし社会人になって働いてるなーと思えて大好き!』だそうで。
牛丼を食べる時、普通そんなこと考えますか?
私には新鮮な、面白いセリフばかりでした。
極めつけはこれです。
『チェンメシってすごいですよね。どこの街に行ってもだいたいあって、24時間やってるところもあって。ということは、いつ、何時に行っても毎回、同じ美味しさが味わえるって、これもう奇跡じゃないですか! これってもう、優しさって言っていいですよね』
「奇跡」「優しさ」
松屋、ココイチ、餃子の王将、等々のチェーン店の食事から、そんな単語が出てくるとは!
コロナ禍で苦境に立たされている飲食店への応援、なのかはわかりませんが、さすが「孤独のグルメ」をヒットさせたテレビ東京のセンス、着眼点だと思いました。
そしてこれが、ライティングにも通じると感じた点でもあります。
「話す」と「書く」の違いはあれど、どちらもアウトプット。
アウトプットすることにより「好き」という感情が、自分の中で死滅せずに定着すること。
そして「好き」の想いから発せられる独特の表現は、そうでない人には新鮮に映る。
だからこそ読者が読んで「面白かった」と感じるのだと。
だから自分の好きなことを書くことは「コンテンツ」になりうるのだと。
初めての収録の終盤で、主人公はこう言います。
『自分の気持ちをここまで誰かに言葉で伝えたの、いつ以来だろう。不思議です。心が楽になった気がします』
想いや考えを、自分の言葉で表現し外に出すことで、心が整理されて楽になる。
こんなところもライティングに似ていると感じました。
自分が大好きなものを、自分の言葉でアウトプットすることの大切さ。
そして、それがそのまま「コンテンツ」になるということ。
これらを教えてくれた、ドラマ「お耳に合いましたら。」。
今なら「GYAO!」「TVer」「ネットもテレ東」などで、第1話と最新話を無料で観ることが出来ます。
もし興味がありましたら是非! ご覧になってみてください。
あなたのお耳にも合いますように!
≪終わり≫
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最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
m(__)m m(__)m m(__)m
もしあなたがこのドラマを観たことがなくて、この記事を読んで「面白そうだな。観てみようかな」と興味がわいたら「スキ」して頂けると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。実里でした。
※今回の言い訳・愚痴はこちら。
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