100 слов о Карелии カレリアに関する100語
1920年、自治地域団体としてカレリア労働コミューン(Карельская трудовая коммуна/Karjalan työkansan kommuuni)が、ペトロザボーツクを首都として設立されました。これが現在のカレリア共和国の基となっており、今年2020年はカレリア共和国設立100周年を迎えたことになります。
コロナ禍で制限も多い中、アニバーサリーイヤーを祝うために今年は多くのイベントや企画が行われました。
100周年も終わりが近づく中、ロシアのSNS フコンタクテ(VKontakte)で【カレリアに関する100語】と題したコミュニティが登場。カレリアを語るに欠かせない100語を、5つの近親言語で紹介しています。
---
1. livvinkarjala : オロネツ(アウヌス)方言
2. vienankarjala : 狭義のカレリア方言-ヴィエナ方言
3. lyydi:リュード語
4. vepsän kel' : ヴェプス語
5. suomi : フィンランド語
---
例えばNo.95として紹介されていた語【オーロラ】を見てみましょう。
---
1. livvinkarjala : REBOINTULET
2. vienankarjala : REVOINTULET
3. lyydi : REBOIN TULED
4. vepsän kel' : POHJOINE LOŠTAND
5. suomi : REVONTULET
---
1、2、5では一単語にまとまっていますが、3では二つの語に分けていますね、これは複合語を作る際の規則の違いでしょうか。1、5では「V」の音が2、3では「B」になっている点は、気になりますね。発声される音自体が異なるのか、スペルだけが異なるのか確認しなくては。
1、2、3、5は元々同じ語源なのでしょうか(、あるいは相互影響し合ったか)。基本的には「REV/BON-TULET」という構成。「REVON」は狐の古い呼び方である「REPO」を属格(~の)形にしたものです。「TULET」はフィンランド語では「火」、カレリア語では「光、輝き」を意味する「TULI」の複数主格形です。つまりこれらの言語・方言ではオーロラを「狐火/狐の輝き」と表すということですね。
(こちらもご参考に:visitfinland オーロラ - キツネが飛び散らせる火花?)
4のヴェプス語だけ異なるようですが、分解してみると「POHJOINE」は「北」、「LOŠTAND」は「光、輝き、煌めき」を意味する名詞ですので「北方の輝き」となるでしょうか。
コミュニティでは各語・方言の発音も聴くことができ、さらに別投稿でそれぞれの言語・方言で該当の語を使用した例文まで音声で紹介してくれています(すべてロシア語訳つき)。
2021/9/14 追記
紹介されている100語をリスト化しました。
カレリア特有の食べ物などは、ぜひイラストを見ながら想像してみて下さい。
見た目で分かる5言語・方言の違いを感じるだけでも面白いですね。興味をもった方は、ぜひ他の単語もチェックしてみて下さい。
フコンタクテ(VKontakte) 100 слов о Карелии
https://vk.com/satasanaa