見出し画像

ボカロ曲「9月7日」を制作&投稿した記録

はじめに

ボカロ曲の製作記です。

作った楽曲は「9月7日」。ジョニ・ミッチェルなどのシンガーソングライターからの影響が強いと思います。

作曲過程

A メロの冒頭のコードに使える音をまず探しました。

Am7/F あるいは C/F のようなコードです。

カポを 1 フレットに装着しているので、押さえ方は G#m7/ E あるいは B/ E の気分でした。

こういう、ベースがルートをしっかりと支え、上声部が別のコードを押さえるような響きを、ジョニ・ミッチェルはよく使います。

続く Am7/F から B♭ への移動は、もし普通の押さえ方で F を押さえていたら、5 弦ルートの B♭ を使っていたでしょう。

しかし今回は Am7 から B♭ への動きがスムースになるように、6 弦ルートの B♭ を使いました。

よくあるパターンだけども響きが違う、といった感じになったと思います。

ここまでできればもう作曲できたようなものですね(誇張)。

Am7/F => B♭ => Am7/F

このメイン・パターンにメロディをつけました。

あとは本当に流れです。A メロが F 系コードからだったので、B メロは Dm、サビは再び F から(ただし押さえ方が違う)。そしてイントロ/インター部分は A♭ から始まるようにしました。

冒頭の響きが違うことで、『今どこにいるのか』が分かりやすくなるように思います。

打ち込み・録音


DAWの様子

使用 DAW は Studio One 5 です。

まずドラムトラックから始めました。

Addictive Drums2 を使用し、シンプルなロックのパターンを打ち込みましたが……、

後にこのトラックはミュートされ、代わりに UVI の 808 系音源を使用しました。

なぜ消えたかというと、もう少しアコースティック感を出したかったのに、ロックっぽくなったからです。

次にコンガ。これはあえてラジカセ風の音質にするエフェクト、Speakers を使いました。

そしてベース。これは IK Multimedia の Modo Bass を使いました。

ベースができたところでアコギを一度入れたと思います。バランス確認のため。

ちなみに、今の段階ではまだイントロしか作っていません。まずイントロを仕上げ、その後のセクションは適宜コピー・ペーストして作りました。

なのでイントロで目立っているストリングス(メロトロン)も、この段階で入れています。

A メロに入るところで仮メロディとして、テナーサックス音源を入れています。

自分はテナー・サックスが仮メロとして使いやすいです。長さを把握しやすいので。

ここからはトラックの追加はなく、ひたすら A メロ->B メロ->サビ->イントロを繰り返しながら作っていきました。アコギも再録音したと思います。

そして全体ができたところで、作詞に入りました。

作詞&ボカロ

作詞は、まず日付がタイトルという日記みたいな形式が面白そうだなと思っていたので、そのネタをここで使いました。

温めていたネタだけに、完成するのは早かったです。

サビの感じはなんとなく山崎まさよしっぽい気がします。

そしてボカロ。猫村いろはです。

これもスムースに進みました。歌詞の当て方が良かったのか、メロディが良かったのか、特につまる部分はありませんでした。

マスタリング

DAW に戻り、マスタリングに入りました。

なお、ミックスは音源を追加するときにだいたいバランスを取ったりコンプを入れたりしているので、必要なのはマスタリングといろはさんの歌声の調整だけ。

マスタリングには、IK Multimedia の Bus Compressor を前段にかけ、その後同じく IK 製品の Stealth Limiter をかけました。

この際、Bus Compressor で全体のレベルを上げておき、リミッターではあまり操作がいらないようにしました。

完成!

長くなりましたが完成したので投稿しました。

スムースに進んだので 1 日で投稿まで持っていけました。タイトルが日付なので、その日付通り 9 月 7 日に投稿できたのはラッキーでした。

よかったら聴いてみてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?