非対応のAndroid環境でリモートシャッターを使う
使っているリモートシャッターのデバイスは、シャッターとして音量アップボタンを押すタイプである。
一方、使っているカメラアプリは、音量ダウンボタンでシャッターを切るタイプである。
これでは、リモートシャッターが使えない!?
…そんな状況に対処し、リモートシャッターを使えるようにする方法を紹介する。
基本
今回紹介する方法では、MacroDroidというアプリを用いる。
MacroDroid - デバイス自動化 - Google Play のアプリ
このアプリは、
トリガー (どのようなきっかけで操作を行うか)
アクション (行う操作)
条件 (トリガーが発生した際、操作を行うかを決める条件)
を設定し、自動で操作を行うことができるものである。
今回は、これを
トリガー:音量アップボタンが押されたら
アクション:シャッターボタンがある位置をクリックする
条件:対象のカメラアプリがフォアグラウンドで起動している
と設定することで、「リモートシャッターのボタンが押されたら、シャッターを切る」という動作を実現する。
この方法を用いると、用いる音量ボタンが違う場合だけでなく、そもそも音量ボタンによるシャッターに対応していないタイプのカメラアプリでも、リモートシャッターを用いることができる。
セルフタイマーを延長する
使っているカメラアプリで設定できるセルフタイマーの時間が短すぎる?
そもそもセルフタイマーが設定できない?
そんな困り事も、MacroDroid で解決できる。
先ほど紹介した「基本」のマクロのアクションで、シャッターを切る前に「待機」を追加することで、セルフタイマーのかわりになる。
これだけではカウントダウンなどは行われないが、カメラアプリのセルフタイマーと組み合わせることで、シャッターが切られるタイミングを知ることができるようになる。
Wi-Fi経由でシャッターを切る (未検証)
「Bluetoothが繋がりにくいなら、Wi-Fiを使えばいいじゃない!」
Bluetoothで接続するタイプのリモートシャッターを使っているが、すぐ接続が切れてなかなかシャッターが切れない…
という困り事も、MacroDroid で解決できるかもしれない。
MacroDroid には、HTTPサーバを立て、そこへのHTTPリクエストをトリガーとしてアクションを実行する機能がある。
そこで、これに対し、M5StickC シリーズなどの小型のWi-Fi接続可能なデバイスからリクエストを送ることで、リモートシャッターとして使える可能性がある。
さらに、もしこれが可能であれば、M5StickC シリーズにはプログラムを書き込めるため、リモートシャッターのトリガーとして「ボタンを押す」だけでなく「振る」などの様々な操作を使用でき、可能性がさらに広がる。
ただし、リクエストを送る先 (スマートフォン) のIPアドレスは変わる可能性があるため、それをリクエストを送る側のデバイスに (簡単に) 伝える方法を構築することが求められそうである。
この手段の候補としては、USB経由で伝える、音を用いて伝える、などの手段が考えられそうだ。
まとめ
リモートシャッターのデバイスから直接シャッターを切れないタイプのカメラアプリでも、MacroDroid を用いることでシャッターを切れるようになった。
さらに、MacroDroid を M5StickC シリーズと組み合わせることで、Wi-Fi 経由でシャッターを切るなど、さらにできることが広がる可能性がある。
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