☆マネーリテラシー変転記☆
※このnoteは大河内薫マネリテ戦略室の企画応募記事です(https://note.com/monelite/n/n6c872adb7463 )
興味を持っていただけましたら、他の皆様にもお読みいただけますと幸いです。(ほとんど全部無料)
お金って…
とりあえず使いたいときに使えたらいいもの
わからないことはわからなくていい
考えたり学ぶのめんどくさい
お金を守る力が完全に欠如していた。
自分にとって価値のある賢い使い方もできるわけない。
ただ困らないように稼いで、余ったら貯金したらいい。
ほとんどの人がそうだと思っていた。
というかそれすらもおそらく考えたことがなかった。
私のマネーリテラシー向上のきっかけになったのは
元夫の精神障がい発覚&離職。
その内容を中心に
子どもの頃から現在に至るまでの
“私のお金エピソード” を書こうと思う。
①大人になるまで【タブー期】
父はサラリーマン(今は退職している)。
母は専業主婦。
マネー教育などされるはずもなく、お金は汚いもの、お金の話をするのはいやらしいこととして育ってきた。
株は怖い。わからないものは怖い。
誰かしらの連帯保証人になって人間不信になっていたのも大きいだろう。田舎から都会に出てきて騙されたことも幾度となくあったという。
小さな借家に住んでいたけれど、子どもには苦労させないようにと必要なものや欲しいものはわりと買い与えてもらってきた。食は特に大事にとエンゲル係数も高かったと思う。
子どもの頃からお金に関して無知だったが、物は大事にする方なので、どちらかというと積極的に使うというよりなんとなく貯めていた。
②自分で稼ぐ【亡者期】
一浪中、両親が同時期に別病院へ入院ということもあり姉たちの協力もあまり得られなかったので奔走する日々となり、勉強する意欲が希薄に。
そこで初めてバイトを始めた。
浪人中はスーパーのレジ担当。大学に入ってからは家庭教師を始めた。勉強は好きだったし、教えることも好きだったので、それがお金に変わるなんて嬉しすぎる。どんどんハマっていくと同時にお金を稼ぐということに執着してきていた。
大学の講義はどんどん難しくなる…
本来進むはずの道を蹴ってまで『今』への収入にこだわった結果、大学をいったん休学。
そのまま学業への情熱が薄れるとともに家庭教師にプラスしてさらにバイトを掛け持ち、そこから学業へ持ち直すこともなく中退に至った。
我が家の金銭事情は語られることはなかったが、薄々はわかっていたので本当に申し訳なかったと思う。
③結婚と出産【散財期】
元夫との結婚・出産を機に専業主婦になった。
元々 子育ては経験できたらありがたいなくらいな考えで生きてきたので、実際母親になると子育てのキツさは半端なかった。(もちろん子どもは可愛い)
たびたび実家を頼り、母や親戚たちと朝からショッピングモールなどに行きまくって、外食したり、ゲームセンターで散財するメンバーたちに乗っかって自分も付き合いでそこそこ使っていた。
娘が幼稚園にあがると実家との付き合いは少し希薄にはなったが、今度はママ友付き合いである。
たびたびモーニングやランチ会をしていた。
一人で家にいるのがイヤで、理由をつけてはほとんど外出していた。
育児ストレスと八方美人な性格がそうさせていた。
当然毎月貯蓄は減っていった。収入<支出の状態だ。
それでもまだ漠然と『大丈夫だろう』とか『直接お金を稼いでなくても私も頑張ってるから使っていい』など適当な理由をつけてやめることができなかった。
④対人トラブルと夫の離職【無知の知期】
私の八方美人が原因でママ友トラブルが勃発。
結果、引っ越しを決意することに。
ちょうどその時期、夫の視線恐怖症が発覚し、それが原因の社内トラブルから自主退職をした。
私は精神崩壊ののちメンタルクリニックを受診していた。ちょうど自分と向き合い始めていたので、夫にもそのクリニックを紹介しそれぞれ通う日々が続いた。
(精神系の詳細内容部分は主旨とずれる&長くなるので今回は割愛します)
夫はその期間にも就職をしたが1週間でクビになり、私は度重なる健康保険等の手続きに追われることになった。
この時に学んだのは自立支援医療の存在と社会保険等の各種手続き。
当時の私は対人恐怖症があったので、関わりのある人との交流がイヤで話すことがなくなっていた。
だからこそ、手続きなどわからずモヤモヤ過ごすのではなく、公的機関に相談に行くのは大切なことだったのだと身をもって知ることができた。
30代もそこそこ過ぎて社会保険がなにかもよくわかっていなかったので、恥ずかしながらもわかるまで確認したり、調べたりしまくった。
夫は元々、理解力や想像力が極端になかったので『全て私がやらないと!』という気持ちからかお金の流れについてこの時期からようやく勉強し始めていた。
(…夫はのちに発達障がいであることが発覚する。)
⑤繰り返される転職【知識の構築期】
夫の転職は繰り返されていた。その度に私が手続きに行ったり、調べたりしていった。
ちょうどその頃、泉正人さん監修・うだひろえさん作の『誰も教えてくれないお金の話』に出会った私は生活をよりよくしていくためにも簿記の勉強をし始めた。会計に興味を持ち、勢いもあって税理士事務所にパート勤務できる運びとなった。パートの合間に独学で簿記・FPともに2級まで取れるほどになった。
今の知識にまで行きつけたのは彼のおかげかもしれない。
当時の夫の様子をよく観察していると、(今までもそうだったのだが)生きづらさのようなものを感じ、転々職した場所の自主退職を機に発達障がいの診断を受けた。
家計の収入はほとんどない時期。
正直、彼の症状についての落としどころが欲しかったし、受けられる支援があるのなら家族のためにも受けてほしいと思ったからだ。
先に述べた視線恐怖症と今回の発達障がいの発覚を機に障害年金を申請することにした。こういう制度があることを知ることができたのもお金について学び始めた結果だと思う。
夫には文章をまとめられなかったので、付き合ってからこれまでの経緯の棚卸しと義母からの情報などを全部収集し、A3用紙の申請書に手書きで約5枚、頑張ってまとめた。それから年金事務所の往復→文章の矛盾点を洗い出され修正の繰り返し。心が折れそうになった。
実際に申請にこぎつけないまま挫折する人がとても多いらしい。社労士さんに頼むのが一番最適な方法なんだろうと思うが、診断書料その他の自腹諸々の資金を考えると頑張るしかなかった。
結果、不受理で落胆は相当なものだったが私にとって大きな経験値にはなったと思う。
人間困ると力を発揮するものだ。(私だけ?笑)
社労士になれるかも?と勘違いしたくらいだった。
お金というただ漠然とした認識。それを取り巻く制度や内容などわからないことがわからない。そもそもの引き出しがなかった過去。
少しでもなにかに触れるとそれについてわからなくても調べたり教えてもらったりして解消できる。浅い引き出しでもいいからたくさん作っておくのは大事なことだと大いに学んだ。
その後、いろいろあって夫とは離婚するに至ったが、彼には本当に感謝している。
⑥娘との現在とこれから【不安から脱却期】
小学校高学年になる娘にはお金に対する感覚がほとんどない。
ただモノに困らなければいい といった感じ。
一人で出歩くこともほぼないため、マネーリテラシーは皆無。
勉強を教えるとかこういう話をすると熱が入ってしまうのか毎回ケンカになってしまうので、私はできれば教えたくない。
でも、娘にマネーリテラシーをつけてあげたいとは思う。
『無知』より『知』の方が健全に社会で生きていけると実感してきたから。
矛盾したことを書いているがそう思っている親御さんはきっと多いと思っている。
自分自身、まだまだ課題がたくさんあるし、マネーリテラシーも高いとは決して言えない。
生きていく上でお金に対する不安要素はたくさんある。
ただ、不安という感情はきりがないので、事実をとらえ、しっかり感情と切り離して考えたいと思う。
自分の周りで健全にお金を回すにはどうしたらいいか?
今の仕事はそこそこ楽しくやりがいもある。
ただ、命という時間を削ってお金に換えているということは事実。
身体はいつまでもつかわからないし、収入のパイプは多いほうがいい。
(実際、在宅ワークで腰痛が悪化)
自分のペースでお金を回していく必要性を改めて感じた。
なので、ここでの収入分と特別給付の10万の一部を使って真剣にブログ等の勉強を始めたいと思う。
ちなみにITリテラシーはめちゃめちゃ低め。
でも やってもみないで もう遅いとか言いたくない。
ほぼフルタイム+子育てでなかなか大変だが、時間を見つけて少しでも動きたい。
全ては自分と自分の周りの人たちのために。
最後になりましたが…
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