小説家になろうとノクターンノベルズ
noteを少しずつ読み始めた。のだけれど、読みたいなと思う記事を探すのが難しい。マンガ感想とか、ゲーム感想とか、そういうのもあるんだけど、結構……うまく言えないけどなかなか巡り合わない。果たしてnoteにはどのくらいのユーザー数がいて、どんなジャンルが人気なのだろう。本当は、マンガやゲームなんかの分野はこのサイトでは主流じゃないのだろうか。
小説家になろうとノクターンノベルズ
みんなが知ってる小説家になろう。もはやここを抜きにはライトノベル業界、ひいてはマンガやアニメも語れないくらいたくさんの小説が日々公開されている。
とはいえ、僕はあんまりなろうを読んでいないのだが。2作品くらい。
一方で、小説家になろうグループの、18禁小説を主に扱う、ノクターンノベルズ。僕はこちらを結構読んでいます。2015年か16年くらいから読み始めているはず。
noteで、これらのサイトのおすすめ小説を公開してる人いないかな、というのが期待していた一つだったのだけれど、検索してもそういうスコッパー(なろうやノクタから作品を漁って紹介してくる人のこと)ってあんまいないんですね。一般的なブログとかも調べてないんだけど、調べたらいるんだろうな。
ここに少し、備忘録的に、好きな小説を残しておこうと思った。需要があれば、良かったものを継続的に紹介していくこともしたいと思っている。最初だから、歴史のある名作を紹介することにします。
侯爵嫡男好色物語
https://novel18.syosetu.com/n9598df/
まずはこれ。名作。ノクターンの中でも文章力に優れ、設定が非常に凝っている。マンガにもなっていて、かなり売れているみたい。
要するに異世界転生モノで魔法とか使っちゃう系の話なのだが、異世界知識を使った経済分野だけでなく、この世界の魔法、価値観、軍事、貴族社交、魔獣との対決など見どころが多く飽きさせない作り。物語の展開が巧みです。エロも序盤はふんだんにあった。とにかく作り込みがすごいので読む価値があると思う。
今後も楽しみなのだけど、昨年中頃からずっと更新が停滞している。先日久々に更新があったので、なんとか続いてくれると良いのだが……。
ゴルダナ帝国衰亡記 ~ハーレムはあきらめてください~
https://novel18.syosetu.com/n6382hq/
もともとは小説家になろうのほうで連載されていたものの、官能要素なんてない割に退廃的すぎてノクターンに移らされたという。
これは異世界転移物です。で、転移時になんか色々起こっちゃった系。無敵になったりとか。戦闘描写、戦記物風の内容が多いのですが、個人的には序盤にあった医療要素が割と好きでした。
作者も書いているように、一般的ななろう小説と違って別に主人公がそうそう良い目を見るわけでもないし、ヒロイン的なのは出るけどすごくクセがあったり、物語も主人公の思い通りにならない感がすごくて人を選ぶ感じはしますね。もちろんコミック化などはできないでしょう。
毎週月曜日に更新されるので、楽しみにしている作品です。
昭和38年 ~令和最新型のアラフォーが混迷の昭和にタイムスリップしたら~【なろう版】
https://ncode.syosetu.com/n9627il/
こちらは、ノクタではなくなろう版。ノクタが先行していて、後になろうにエロを抜いてちょっと加筆して連載されたもの。先月、完結しました。
これは最近ではかなりのあたり作でした。タイムスリップ物で、主人公が令和の知識を使って昭和で成り上がっていこう、というのが大筋。
その昭和の描写が素晴らしいんですよね。僕は昭和38年には生まれていないので、そこまで言えないのですが、それでも、「あったなあそういうの」みたいなノスタルジーが続出。窓の鍵がクルクル回すタイプだとか。
未来の知識で漫画家に力を貸したり、金になりそうな特許を取ったり、そういう結構ありそうでなかったところを上手くついてきた作品だと思います。特別に大きな出来事が起こるわけじゃなくて、人情物というか、日常もの。連続テレビ小説とかでやれば良い系の。
ラストはちょっと駆け足気味で、もっとじっくり進んでも良かったとは思いました。でもそれも良し悪しだからな。
ある程度年を取った方におすすめしたい作品。
漫画化すればいいのになあと思うけれど、戦後の昭和の描写をできる漫画家さんなんてもういないのかもしれないな、とは思う。
王国へ続く道
https://novel18.syosetu.com/n3746ce/
エイギルさんはノクタの宝。
2014年から連載されていたノクターンを代表する戦記小説。書籍化9冊、漫画化14冊で大ヒットしています。もうすぐ15巻が出るとか。
とにかく戦いとエロスばかりがずっと続いている。それ以外の話はかなり少ない。序盤からずっと戦争に明け暮れ、領地をもらい、発展させていく(家臣が)。そのなかで色々な戦いがあったり、美女と出会ったり、様々な種族のモンスターが出てきたり、謀略を尽くしてくる敵が出たり。素直な作品です。もちろんね、結構古い作品なので、今から見れば、ちょっと垢抜けてないかなと思うところもありますよ。序盤のテンポの良さに比べて後半の伸び方もどうかと思いますよ。
でもね、それらを含めて、突き抜けた真っ直ぐな面白さがある。一本筋が通っている。それはやはり、主人公のキャラクターが良いから、なんでしょうね。
とにかく長い作品ですが(600万文字くらいある)読むだけの価値はあると思います。
おわり
4作品ほど紹介しましたが、重たいものばかり選んだなと思いました。もっと軽くて、さっと読めてすぐ終わる、みたいなものも結構読んでいるのですが。まあいずれ機会があればそういうものの良作も紹介したいし、新たに面白いものに出会ったら、逐一感想をnoteに書いていければ良いのかなと思います。ただ、本当に、noteになろう小説の感想書いてる人っていないんだよね。なんか不文律でもあるの? 扱っちゃダメとか。
堕落する準備はOK?