なぜセブンスコードはエモいのか?
ここ最近、すごく久しぶりにDTMを思い出しながらやっているわけなんだけども。今は便利だから、YouTubeなんかで打ち込みやミキシングのコツを教えてくれる動画がいっぱいあるじゃん。そういうのを結構見て参考にしたいと思っている。こういうのが、僕が覚えたての頃にもあれば、もっと上達していただろうになあ。今の人が羨ましい。
それはともかく。そういう動画を見ていると、YouTubeのトップのサジェストに、コード進行のススメとか、和音のコツみたいな動画が結構出てくる。初心者から始めるコード進行の覚え方みたいなやつね。王道進行とか、小室進行とか。そういうの見ていると、丸サ進行がエモいとかよく言われている。あと、コード進行のコツに、セブンスコードやナインスコード(等のテンションコード)の工夫などもあって、セブンスコードはエモいから使いこなせるようにしましょう、とか書いてある。
その「エモい」の定義自体が、古い世代の僕にとってはなかなか曖昧で難しいのだが、まあ、情緒的でなんらかの感情を呼び起こさせるもの、くらいの気持ちで聞いているが。それはまあよくて。
丸サ進行はエモい、セブンスコードはエモい、というのは一体どういうことなんだろう、ということが知りたい。昔から似たようなことを考えていた。先日、調性によってキャラクターがありそう、みたいな話を書いたが、和音についても同じようなことを考えていた。
なぜ丸サ進行はエモいのか? なぜセブンスコードはエモいのか? ということを、理屈で説明している動画は、今のところ見たことがない。いや、そもそもの話、メジャーが明るくてマイナーが暗い、というのも、理屈で説明されているのを見たことはない気がする。理屈っていうか、理論。
音楽の理論とか説明って、工学部的なんだよね。要するに対処ということ。エンジニアリング的。自動車業界で言えば、官能試験みたいなものが多いというか。そもそも「トニックのコードが解決感がある」ことを前提にコード進行って作られていると思うが、その解決感という物自体が曖昧。
これがね、もうちょっとサイエンス的な内容だったら良いのにな、って思っている。例えば、この周波数のぶつかり合いが脳のどこどこを刺激してどういう脳内物質が生成されるからこうなんだ! みたいな。
そういうのがわかればさあ、再現性があると思うんだよね。定量的な話ができる。そうすると、「エモいコード進行」が自分で作れるようになる。ライブラリ化された「丸サ進行はエモい」ではなく、「エモいコード進行はこう」となる。話が逆なんだよね。エモさを生み出すためにセブンスコードを使わなくても、本当は別のコードでもエモさが表現できる可能性だってある。必要に応じて微分音だって出てきちゃうかもしれない。ただ僕も勉強不足でそこまで知らない。
ChatGPT的なツールで、最近使っているPerplexityっていうのがあるので、それで問うてみた。単純に検索するより速いだろうと思って。
結局のところ、
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セブンスコードの「エモさ」は、その複雑な響きと心理的効果の組み合わせによって生み出されます。ただし、エモーショナルな反応は個人の経験や音楽的背景によって大きく異なるため、普遍的なものではありません。
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これになっちゃうのかなあ。インターネットの情報が全てだとは思わんし、きちんと研究されているんだと思いたいが。そこに普遍性を持たせたものを期待したいのだ。それがわかれば、僕だってエモいコードを作れるようになるのにな。
音大の人ってこういう研究してんのかな。漠然とした憧れが音大にはある。あと芸大。