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僕が音楽を作り始めた頃

 最近音楽作ってるけど全然再生されないね、っていう話をしていた。14年ぶりだから、人脈とかも全然ないし、再生されるに至ってない。うーん、それでも、14年前は、今より品質が悪くてもそれなりに再生されていた。再生されない音楽に存在価値はあるのか、という感じでもある。ニコニコにリスナーがいなくなったのか、それに、コミュニティ機能がなくなったから、そこから辿ってくれてた人がいなくなったのかもしれない。

 でも、僕が最初にDTM(そんな言葉もなかった気がするが)を始めたときには、聞く人もいなかった。友人が一人いて、その人と何となく作り始めたのだ。だから、再生数は1だ。

 僕が始めて使ったシーケンサは、PC-9801対応の音楽ツクール ログイン版ミュージアム というものだった。PC-9801シリーズに搭載されている、FM音源3パートと、PSG音源3パートのみ使用できる。音色もそんなにたくさんはなかった。MIDI規格ではないので、GM規格などもない。音色は20個くらいじゃなかったかな。ドラムはノイズで入れていた。

 紹介している人がいたので無断でリンク。あまりこの頃のソフトウェアの記事はない。
 シーケンサと言っても、今のようにピアノロールでいれるんじゃなくて、楽譜上に打ち込むスタイルだ。アーティキュレーションもそんなに設定できない。ノートの音量はあったはずだが、エクスプレッションのような機能はなかった。なぜかPSG音源のデチューンなどはできて、コーラス代わりにデチューンさせた音を重ねるなどの工夫をよくしていた。

 もちろんそのソフトで作ったデータなど今はもうないが、僕の頭では思い出すことができる。

 その後、音楽ツクールもWindowsになって、Musicmagicの日本語版が搭載されるようになった。音源はRolandのVSC-88でつくるようになった。

 インターネットが普及して、今は誰でも自分で作った曲を公開している。そう、僕がDTMから離れていた14年で、だいぶ環境が変わったなと思う。音楽に詳しい人、DTMに詳しい人がみんなこぞって入門動画のようなものをYouTubeにあげていたり、作り方のようなものも充実している。DTMをやるハードルがものすごく下がったのだ。誰でも音楽が作れる。そんな時代になった。だから、ボーカロイドを使って自分で作曲して公開している人の数も段違いになっているのだろう。数も果てしない。そんな中で自分の曲が埋もれていくのだ。と思う。前は、公開している人自体が珍しかった、ということでもある。

 それでも、DTMって継続率の低い趣味らしいが……。まあ手間はかかるしね。

 そこでまあ、もとの話題に立ち返ると。

 もともとリスナーなんて1人しかいなかった。だから、くさらずに、再生数が伸びなくても、コツコツやっていくのが良い。ということになるのだろう。なんか、あんまり人付き合いとかしないからさ、僕。昔はしてたけど。そういうことをしなくなった。だから、今後も伸びるのは難しいだろうなと思っている。120再生で、12高評価でも、ありがたいと考えるのが妥当なんだろうね。

 とはいえ、そのまま放っておくこともできないので、いつかはきちんとした動画を作ってプロモーションをするときが来るのかもしれない。

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榛名/haruna
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