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ありがとう、そして愛しています

母は最期まで強かった。そして優しかった。

背中の圧迫骨折から長引いて身体の痛みが取れず、
何度も病院を変えて検査を受けて最終的に宣告されたのは
原発不明がん、そして余命2週間。
そして私の母はその2週間半後に家族全員に看取られて息を引き取りました。

この2週間は家族にとって私にとって、
全てを捧げた時間でみんなで大切に大切に生きた時間でした。

日に日に状態が変わり衰弱していく様子をみるのは苦しく真っ暗なトンネルにいるような気持ちでしたが、家族と話し合いながら今できる最大限のことをしていきました。好きな物を食べてもらう、友人に会いにきてもらう、そして一緒に時間を過ごすこと。

どんなに調子が悪くても夜になると母は一人一人に伝えてくれました。
今日も1日ありがとう、大好きだよ、と。

私はいつもおやすみ、また明日ねと伝えていました。どうか明日が続くように。
明日もまた母のかわいい顔が見られるように。話ができるように。

満月の日にはどうかまだ命を取らないでと本気で願いました。
どうかまだ命を繋げてほしいと。

この無情ながらも濃密な時間を過ごして今思うことは、
今の瞬間を大切に過ごすこと。
大切だと思う人にはきちんと想いを伝えること。
できたけどやらなかったことを極力減らすこと。悔いをしないこと。
海外にいる人は大切な人と一緒に過ごせる時にいっぱい想いを伝えること。

自分自身へ、そして偶然これを読んでくださっている方へ、
どうか大切に今を生きてほしい。

世界は理不尽で不条理で、今も衝突と戦争が各地で起きているけれど、
だからこそどうかどうかこの時間を大切に生きてほしい。
大切な人に大切なんだよと言える暮らしをしてほしい。

これは私の大切な言葉です。
Thank you, and I love you. (by オノヨーコ)

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