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【読書記録】ナベちゃんの婚約者/パッとしない子 辻村深月

冬用の布団で寝るのが
辛くなってきた

花粉の季節も終わり
飼っている熱帯魚もヒーターなしでも
快適そうに泳いでいる

今年3回くらいしか着ていない服
もう今年でお役目終了だなと思う
少しヨレた服の断捨離をして

コインランドリーで
冬服と布団を回しに行った

誰もいないコインランドリーで
電子書籍を2冊読む

2作ともkindle unlimitedで
無料で読むことができる
辻村深月さんの作品である

ナベちゃんのヨメ

友達以上!恋人未満? 
男友達の結婚を巡って揺れる気持ちを
丁寧に描いた中編小説

大学時代のコーラス部の
男友達ナベちゃんの突然の結婚報告

結婚式前のコーラス部の
久しぶりの集まりで
婚約者と一緒に来るナベちゃん

そんな場で、婚約者がこんなことを言う
「新婦側ゲストという体で参列してほしい
歌を作って歌ってほしい」

違和感しかない

今までナベちゃんと直接連絡を
取っていたのに
今後は直接でなく、
「誰か別の男友達を介して
彼と連絡を取ること」をお願いされる

後日、知らない新婦歌を作れないと
連絡をした時
結婚式に来ないでと言われる

この違和感をネタに
コーラス部の女子が
「あの婚約者やばいね」と
女子会で楽しく盛り上がる

本当にリアルにありそうな話である

わたしもナベちゃんの婚約者
やばいじゃんと思って読んでいた

でも主人公の女の子が言ってたように
「他人の幸せは他人の幸せ」なのである

ナベちゃんとナベちゃんの婚約者が
幸せと思えたら2人にとって
それはいいのだ

女子会で「あいつやばい」と
噂されていても
2人が幸せならオッケー

最終の結婚式は
新郎側のコーラス部の男友達2人のみ
新婦側は友達0人

まあそういう風な態度を取っていると
そうなるよね

もっと周りを大切にできれば
祝福される2人に
なれたんじゃないかなと思う

パッとしない子

教え子で、人気絶頂の男性アイドルグループの
メンバーになった高輪佑が
テレビ番組収録のため、母校を訪ねてくる
美穂の記憶にある佑は地味で、
パッとしない子供だった
撮影を終え、完璧な笑顔で現れた佑は、
松尾に話したいことがあると切り出した

本当に胸が痛かった

人から言われた何気ない言葉を
言われたほうは
ずっと覚えていることってあるよね

言った方は覚えていないし
本人が思っているほど
悪意で言ったわけじゃない

そんなことが
メッセージとされている

ちょっとドキッとする内容だった

人はやっぱり誰からも好かれたいし
損得勘定で動いてしまう

ぜひ読んでいただきたいので
「パッとしない子」は
ネタバレなしの感想にした

読み終わったタイミングで
洗濯機と乾燥機が終わり
ふかふかのきれいな布団が完成する

冬も終わり、
また暑い夏が来るんだなと思う

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いけだ
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