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遠州八重神玉と御朱印巡り。その3〜桜ヶ池池宮神社〜

2024年10月16日。
この日訪れたのは、遠州八社巡りの中で一番東に位置する牧之原市の桜ヶ池 池宮神社。

集めると決めたはいいものの、どうやって回ろうかなと何度か思案していました。
一番大変かなと思った浜松の曽許乃御立神社は前回いただいたので、これがクリアされるとだいぶ違うんですね。唯一天竜川より西なので。

曽許乃御立神社が一番大変だと思う予想は後日覆ることになりますがそれはまたいつか。

1日で残りの六社を回るのもあり?でも体力とか気力が持つかなぁ・・・と思ってた時に、ちょうどそっち方面に行く予定があったのを思い出しました。
用事が終わった後は時間がある。それならちょっと足をのばして池宮神社に行こう!

この日は特に吉日なんて気にしないで、行けるタイミングだからという理由でした。

桜ヶ池は小さな頃から何度か父に連れて来てもらったことがあったので、個人的にはこの八社の中で一番馴染み深い場所。
しかし、当時の目的は桜ヶ池だけで、そこが池宮神社だと知ったのはこの八社巡りがきっかけでした。

自分の運転では行った事なかったけれど、国道150号線を東にまっすぐ行けばすぐ着くでしょ〜!
なんて、軽ーいイメージで行ったら思ったよりかなり遠かった・・・。
それもそのはず。遠州八社巡りの中で一番東に位置するのがここ、桜ヶ池池宮神社でした。

当時の父ってばどれだけスピード出してたのヨ。聞くのこわいよ。

行ったことのある場所とはいえ自分の運転で行くのは初めてなので、今回もカーナビ先生とGoogleナビ先生のお二方にお世話になりつつ行ってみました。

浜松方面から国道150号線を東に進むこと1時間弱。浜岡原子力発電所西側の交差点を左折すると現れる大鳥居。

桜ヶ池の大鳥居

大鳥居を車で潜り、そのまま北上すると突き当たりが桜ヶ池です。

 駐車場からすぐ北側の桜ヶ池の石鳥居

鳥居をくぐると眼前に広がるのは、深い緑の木々に囲まれた広く静かな水面。
私の記憶にある桜ヶ池と変わらない、どこか神秘的な景色。

原生林に囲まれた桜ヶ池

池というよりは小さめの湖のような広さだなぁと思っていたら、約二万年前に出来た砂丘堰止湖でした。広さ約二万平方メートルもあるそうです。意外に大きい。

そんな名勝地桜ヶ池は、遠州七不思議のひとつ『龍神伝説』の他、数々の伝説を秘めた地。伝説の一つに、ここの池の底は信州の諏訪湖に続いているとも言い伝えがあるんです。これはすべての命をはぐくむ水の神様を共に崇め感謝するという古代人から現在の我々に至るまで、心の底が通じていることを象徴しているのだそう。

この日は前日が雨で、空はどんより曇り空。
今にも雨が降り出しそうな空模様でしたが滞在中はなんとかもってました。


『桜ヶ池 池宮神社(さくらがいけ いけみやじんじゃ』
創祀は敏達天皇十三年(584年)六月に瀬織津比咩命(セオリツヒメノミコト)がご出現し社殿の造営がなされた。栄枯盛衰が激しく平安時代初めには衰退し、社殿は大破したが、平安時代中期一条天皇の長保三年(1001年)社家の遠祖源朝臣信栄が社勢を再興した。室町時代に今川氏の崇敬を受けたが戦国末期に武田・徳川両氏の高天神城争奪の地となり、社殿をはじめ新宝、旧記、古文書の大部分を焼失。江戸時代に神官信盛が再び興し、徳川家の崇敬を受け、明治維新に至るまで地頭の祈願所となっていた。(池宮神社略記より一部抜粋)

『桜ヶ池の能櫃祭(おひつ納め』
秋分の日。平安末期に比叡山の名僧皇円阿闍梨が、末法思想に悩む人々を救済するには56億7千万年後の弥勒菩薩出現を待つしかないと身を龍蛇と化し桜ヶ池に入定され池の主神となられた。
おひつ納めは、後に皇円上人の高弟の浄土宗開祖法然上人が供養のために、師である皇円龍神の安泰と五穀豊穣を祈り、赤飯をつめたおひつをひとつは池宮神社、もうひとつは師である皇円阿闍梨にと桜ヶ池の池心に沈めたことに始まり、以来今日まで続いている奇祭で、遠州七不思議の一つである。

 桜ヶ池とおひつ納め

というこで、この桜ヶ池は御神体。
桜ヶ池に面するところに祭壇がありました。

ちなみに、「阿闍梨(あじゃり)」とは弟子たちの模範になる高僧の敬称だそうです。
知らなかった・・・!

もちろんこの日は平日だけど、ちらほらとお参りする人もいて。なんなら観光バスで来られたツアーの方々もいました。

桜ヶ池のほとりに鎮座された本殿にお参り。

池宮神社は瀬織津比咩命(セオリヅヒメノミコト)を御祭神として、相殿に事代主命(コトシロヌシノミコト)、建御名方命(タケミナカタノミコト)をお祀りされています。

社務所に御朱印をお願いすると待ち時間の間にあるものを求めて一度池宮神社から外へ。

門前の売店

それは、鯉のエサ!

 後ろの長いピンクのは違うよ

桜ヶ池には鯉がいて、餌あげができます。時々亀も顔を出してきます。

子供の頃からここの門前の売店で『鯉のエサ』を購入し、エサやりするのが楽しかったんです。
ということで、童心に戻って『鯉のエサ』を買ってエサをあげようと池のほとりに近づくと、鯉がすでに『エサが来た!』とばかりに待ってました。

『鯉のエサ』で買ったけど指定されたエサ…かな

そんな鯉の様子に遅れて亀が泳いでくる姿も可愛かった・・・!
エサを取り合いする鯉に水かけられたけれど。

そして、お目当ての御朱印帳と八重神玉をいただいて参りました。

小さな桜のスタンプがかわいいです。

右上の桜のスタンプ

池宮神社の八重神玉にはイラストはなく、『奇祭「お櫃納め」』の文字。
願意は、「心願成就」
社紋は・・・丸に三つ柏に見えるけど微妙に違う。また調べてみます。(詳しい方教えてくださると嬉しいです)

池宮神社 八重神玉

おまけですが、門前売店で売っていた細長いピンク色は『さくら棒』という昔からお馴染みの麩菓子。長さ80センチほどあります。
これを子供へのお土産に買っていったら懐かしい!と喜んでもらいました。

 ミニ冷蔵庫と並べたさくら棒


桜ヶ池 池宮神社(いけみやじんじゃ)
住所 静岡県御前崎市佐倉5162
駐車場 無料
アクセス JR菊川駅から車で35分




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