地獄からの脱獄
4月を持って1年半?働いた店を辞めた
思えばこの1年色々なことがありすぎた
面接した後から少しおかしかった。
面接して店長にメールをしたら、「俺辞めたんで、店に電話してください」の一言。
これはヤバイ。と今なら全然思えるがその時私は初バイト。これが世の中の当たり前なのか…世の中は怖いなと思った。
そこからは店長に変わってマネージャーが来て色々と教えてくれたがマネージャーは違う地方にも行かなくちゃいけなく、私に本当はやるべきはずの研修をしてくれなかった。
それを見兼ねたフリーターのお兄さんが色々な仕事を教えてくれた。今思えば自分のことで精一杯なのに何もかも1から教えてくれる優しい人だ。
その人と違う高校の同い年の男子と私の組み合わせが多かった。
あのマネージャーは怖いよね。あの人は舐めても大丈夫。あの人は昔あんなことしてね
などなど色々なことを教えてくれた。
そのお兄さんもお店を辞めることになった。
理由としてはこんなところで正社員にはなりたくないからだそうだ。
悲しかったけど、こんなところよりもっと良いところに行って幸せになって欲しい気持ちが強かった
それからが本当の地獄のはじまりだ
フリーターのお兄さんは週5、本当にヤバい時は7連勤とかもザラだった。そのお兄さんが辞めた店は人手不足になった、いや元々人手不足なのがもっと人手不足になってしまった。
そんな激ヤバお店の状況を知り、マネージャーが来た。
マネージャーはたぬきちみたいなおじさんでコロナ禍真っ只中だったのにノーマスクで咳をしてきて気持ちが悪かった(失礼)
土日は私とたぬきち以外働けなく、2人きりで6時間休憩なしで働いた。たぬきちにめちゃくちゃ謝られたし、なんならその日の休憩を明日にまわしてくれとまで言われた。その日のことを他の人にめちゃくちゃ自慢するたぬきち。その日からこの店が今より忙しくて人手不足の時に辞めて、たぬきちを困らせてやろうと思う私。
それ以外にも1個上の男子高校生と私とたぬきちが同じシフトで売上が2倍とかになった時、高校生にはハイタッチだったのに書き物をしてた私には頭を撫でてきたのがどうしても許せなかった。おじさんに普通の女子高生は頭を撫でられたくないだろ。
そんなこんなでたぬきちは来なくなってった。
お店に人が足りてきたからだ。
ある日、出勤したらおばさまたちが
「あの人辞めちゃったとはねぇ…」と言っていた。
誰か辞めちゃうんですか?と聞いたら
「マネージャー(たぬきち)が辞めちゃったの…理由は詳しく話されてないけどパワハラか病気だよね…」
私はざまぁと思いたかったけど、不思議なことになんだかそうは思えなかった。
他にも色々あった。
友達をバイトに紹介したけど、その子が大人しいタイプで声が出なく、おばさんから散々いらないって言われたり、媚びを売ってる若い女はたくさんシフトに入れてるのにおばさんや私のように反抗期真っ只中の高校生にはあまりにもシフトに入れてくれなかった。
あと女子には優しく、男子には厳しくという典型的な体育教師みたいなおじさんが新人のお兄さんに怒鳴り散らかしてパワハラで本部に報告したのに、本部は何もしてくれなく、新人のお兄さんはそのまま辞めてしまった。
そんなクッソみたいなところだったけど、お店の人は優しかった。
お菓子をくれたり、私が体調が悪かったりしたら誰よりも心配してくれた。21時を過ぎると早く帰りなと言ってくれた。私が冬に歩いて来てるという話をした次のシフトの時に、おばさまが暖かい綾鷹をくれた。
私は1年半で色々なものを貰った
要らないものも消え去ってほしいものもあるけど
貰って嬉しいものの方が多かった
ほとんどが愛ゆえに貰ったものだと思う。
その愛ゆえの行動はこれからも参考にしていきたい
私のこの1年半の地獄みたいな経験はいつか役に立つと信じてる
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