ミ○ゼの脱毛広告で命を救われた話

初めましてはちです。
フォロワーさんなら大抵知ってる話なのですが、私中国の大学に6年間留学しておりまして。
留学なんで日本で出会わないたくさんの激ヤバエピソードに出会うわけなんですよ。
せっかくだから残しとくかwみたいな感じで綴ってくと思います。思い出した分だけ続きます。
そんなわけで第一弾です。

とある日

卒試の勉強に明け暮れる毎日、運動不足を感じた私はショッピングモールにお散歩に行ったんですね。
そこで甘いものを摂取、雑貨の買い物をし、程よく疲れた時にそれは起こりました。

「あなためっっちゃ顔綺麗ね〜！！眉毛整えてないの勿体無いよ〜！！」

そう、中国名物押し売りです。
中国のショッピングモールにいると高確率で遭遇します。避けるコツは目を合わせないこと、相手のテリトリーに入らないことです。
疲れていた私は目を合わせて反応しちゃったんですね。
そこからはもう彼女の独壇場でした。私の手を掴みいかに私の眉毛が整ってないか、整えたら可愛くなるかを力説し自分のサロンへ手を引っ張っていきます。
「眉毛さ、片方やって良かったら10元(約200円)払ってよ、そしたらもう片方もしてあげるから！」
もう10元払ってこの空間から脱出できるのであれば…という思いのもとついていってしまいました。

サロンにて

サロンに着いた私はあれよあれよという間に施術台に寝かされました。
そして宣言通り私の片眉を剃っていきます。
片眉を剃った後私に鏡を見せ女が言い放ちました。
「どう？残り半分600元(約12000円)ね」
まぁそうなるよな〜って気持ちと10元で終わらせてくれよという気持ちになりました。
寝かされてるため、片眉だけキレイマンとして帰らせてもくれません。このまま帰ればお前はどえらいブサイクのまま帰ることになる、それが嫌なら600元払えと私に迫るわけですね。

私「600元たかい〜そんなにもってないよう〜」
女「え〜」
私「600元はむり〜」
女「でもブサイクのままだよ〜」
私「100元ならいいかも〜」
女「100元は無理だから、600元に顔の脱毛つけてあげるよどう？」

無理やりな値下げを要求しこの場からの脱出を図りました。
中国での顔脱毛の相場は600元くらいなのでこちらが本命だったのかな、とは思います。
そこで引き下がらないのが私です。

「え〜高い無理〜100元なら払う〜」
元が10元って言われて来てるんだから10倍やぞ！と思いながら100元じゃなきゃやだ〜と駄々をこねる作戦に出ました。

女「600元で眉毛、顔脱毛だよ！？格安！！」
私「100元がいい〜無理はらえない〜」
女「600元でこんなサービスしてくれるところないよ？」
私「100元〜100元は？」

もう途中から100元としか言えない体のように100元と言い続けました。
100元虫と化した私に剛を煮やした女が強めの語調で迫って来ます。
「いい加減にして！！日本の脱毛はもっと高いでしょ！！？？こんなに安くできるんだからやりなさい！！！」
そして奥から複数人が施術室に入って来ます。
あ、これ私もしかして死ぬ？って思いました。

海外何が起きても自己責任、文句は言えないですからね。100元虫も鳴き止み少し考え、そして辿り着いたのです。
日本、50円の脱毛広告あるじゃん、と。
ミ○ゼの広告、日本人なら一度は車内等で見たことあるでしょう。
そして中国人のいいところ、漢字が読める。
彼らはこの広告を見て日本の脱毛が全て50円であると勘違いするのではないか？と。

「ほら見て日本の脱毛の広告だよ。」
彼らは食い入るように見つめます。
「50円って書いてあるの、円は日本のお金の単位。脱毛は漢字一緒だから分かるよね？」
彼らの中に動揺が走ります。日本より安いで私を追い詰めようとしていたサロンの女たちは一斉におい嘘だろ？日本安すぎだろ、日本やば…と盛り上がり始めました。

私「さて、日本人の私にとって600元が高いというのがわかってもらえました？」
女「わかった。」
私「んで帰してくれるわけには…」
女「600元で眉毛、脱毛、鼻のブラックヘッド取ってあげるから！」
私「いやだから見たでしょ？600元高すぎるんだって、私帰りたい」
女「300元！」
私「帰りたい」
女「帰さないけど！！！300元が限界！！！！！！」

というわけで300元(約6000円)で眉毛カット、顔の部分脱毛、鼻の毛穴をキレイにしてその日は帰宅しました。
友人の中国人に話したら、中国人でも600元払って逃げる状況でなんで無傷で生きて帰ってこれたのか分かんないけど面白いからまあいっかwって言われました。解せません。

結論。
押し売りには目を合わせない、存在を認識しない。それが1番。