突然共感覚を失うと、世界を認識できるか分からない
例の一時的に共感覚(文字、音、時間、カレンダーなど、世界認識が色)が消失して焦ってた方、まだ戻らないらしくて意気消沈されて再投稿があった。
曰く、「葉っぱのサラサラいう音と、水の流れる音の違いが分からない、色が見えないのにどうやったらカレンダーを覚えられるのか分からない。色が見えなくなって何もかもよく分からない。。私は、色以外で世界を理解する他の方法を学ばななきゃいけないと思い始めたけど、同じ体験をしたひとがいたら、何かアドバイスがほしい」
それに対して、
「落ち着いて、必ず、戻ってくる。私も2週間くらい共感覚がなくなったことがあるけど、徐々に戻ってきた。もう少し待ってみて」
「数日薄れたことはあるけど、じき戻るから大丈夫。いまはパニックになってると思うけど、そのうち、自分の身体を自分だと感じられる日が必ず戻ってくるから、待っていて」
「分かるわ、普段私は音に味がして、音がずれると味が悪くなるからすぐ気がつくんだけど、一時的に消失して、音がずれても分からなくなったの。家族は音楽家なんだけど、味がしないのにどうやったら分かるのって尋ねると、音を「聞く」んだよ、って言われてびっくりしたわ。それはそうなんでしょうけど、私にはその方法が分からなくて、途方に暮れたわ。あなたもきっと同じなんだと思う。新しい方法を探さなくても、待ってればまた色は見え始めて何もかも元通りになるから安心して」
云々。
私も、ひとや文章から音が聞こえなくなったらどうしよう。。ひとが怒っているのか悲しんでいるのか喜んでいるのか、いま出して良い話題かそうでないか、分からなくなるかもしれないし、うるさい本(音を聞いて選ぶのは、とりわけ専門書。絵本からは音はしない)を延々と読むはめになって時間を無駄にするかもしれない。
実際、「本から音がしないなら、どうやって読む本を選ぶの?」と恐る恐る聞いたことがある。
答えは、「目次を読んで、内容を読んで、自分が欲しい情報が書いてあるかどうか見るんだよ💢(→なんで怒るの、、?へんてこな質問だろうことは予想してたけど、私は「本当に」疑問だったのに😠、と困惑して腹が立った)」。
そりゃそうなんだけど、それだけだと私には確信が持てないんだよ。いい音か、まあまあの音か、悪い音か、聞かないと、読む本に確信が持てないだろうし、あとからその本を思い出せないと思う。
共感覚を意識して言語化する過程で、だんだん音に名前がついてきて興味深いけど、人魚姫が足を得る代わりに声を失ったみたいに、共感覚の言語化と引き換えに、ひとや文章の音が薄れたり消失したらどうしよう、と心配になる。
この質問者の方の共感覚が、なぜ突然消失したの分からないけど、ほかの方々が励ましているように、徐々にでも回復して、なぜか戻った、と朗報をあがってくるのをなんだか我が事のように冷や冷やしながら待つことにする。
(✳︎それにしても、共感覚の突然の喪失とそれに伴う身体感覚の不和、認知の混乱、ていうおおごとに対して、できることは「回復を信じてひたすら待つ」だけってほんとう頼りないなあ。。しばらく、視力を使わずに目を休める、とか、何かないのかな。。)