出来ること。
つい先日、帰りの電車で隣に座ってた女性が急に寄りかかってきたので居眠りにしても激しいなと思ったのだが、実は気を失っていた。
連れの女性が必死に叩いて呼びかけるが反応なし、これはマズイと思い呼びかけていた最中、周りの人が非常ボタンを押してと声掛けし始めた。その間に女性は痙攣起こし、ちょっと目が開くが全く呼びかけには応えない状況。だが押す人はおらずだった。幸いなことにすぐ最寄駅には到着したのでとにかく電車の外に出そうと僕と近くのサラリーマンともう1人の男性の3人で抱え上げて車外へ出す。車外は出すことに必死で自分のカバンを車内に忘れてきたことに気づいたが一緒に降りてきた別の女性が持ってきてくれてるのを見たのでとりあえず近くのベンチに座らせて一緒に運んだ男性が支えるカタチに。
ちょうど電車に乗る補助をされてた駅員さんがいたのでその方へ救急車を要請し、一旦現場は落ち着いた。
そこで連れの女性がどこかへ電話をかけ通話し始めたが外国語。そこでようやく倒れた人も連れの方も日本の方じゃないことがわかる。連れの方も相当動揺してて涙ながらにどこかへ電話しているが、急に「ここはどこですか?」と聞くので目の前にあった駅名表示のプレートを指差して教えてあげる。
そうこうしてる間に倒れた方を運ぶ車椅子も到着して我々の役目は終了となった。
大丈夫だからとにかく声かけてあげてねと告げて次に来た電車で僕は帰ったというのが一連の出来事。
今、その事があった電車に乗りながらこれを書いてるがパッと見渡しても非常ボタンって見つけにくいですね。(車両の端の方にありました)ちようど車両の真ん中辺りだったので声も届きにくかったのでしょう。
にしてもあの時僕と一緒に運んだ男性2人、そしてカバンを持ってきてくれた女性と救急車を手配しようと電話してくれてた女性の合計5人。状況があまり理解できなくてもとにかくどうにかしなければと出来ることをやった人達だが近くにはいただろうけどどこにいた人達かがわからない。
たまたま私は真横にいたので、ある種の責務と思ってやったが、他の人はまさに駆け寄ってきて出来ることをやってくれた訳だ。僕だけではどうにもならなかったかもしれない中、本当に感謝です。
人のために出来ることは惜しみなくやってあげるべきだけど、それを本当にやれるかどうかって凄く難しいことだと思ったお話でした。
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