契約は、絶対に紙の契約書を交わせ!: The Founder 感想
なんか久しぶりに映画をみることができたので感想でも。
ネタバレ見たくない人は読まないでちょ。
マックに対するイメージ
まず、この映画はマクドナルドができるまでの話なんですが、皆さんこのスローフードが叫ばれる昨今、マックに対してどんなイメージを持ってますか?
私は高校生の頃マックでバイトしてたんですが、マックの油がめちゃくちゃくさいんですね。で、味は慣れたらふつー。ファストフードの割に値段はだんだん上がってきている。
田舎の高校生ができるバイトって限られてて、どこも似たようなもんかもしれないけど、労働環境が…。
そんなわけで、はっきり言っていいイメージを持ってませんでした。
ところが
映画はマックを作ったマクドナルド兄弟を中心に進むのではなく、マックを見つけた、とあるミキサーの営業マンの視点で作られていたりするわけなんですね。
この営業マン、レイ・クロックという人物がまあ〜銭ゲバw
他人を蹴落としてでも自分が成り上がりたい人なわけなんです。
そんな彼が、当時、ローラースケートを履いたウェイトレスを使わない、しかも注文して20秒で出てくるバーガー屋に出会ってしまい、チェーン展開を企むわけなんですね。
マクドナルド兄弟は、ローカルに進めようとしていて、全国展開なんて考えてなかったのに、あれよあれよと、自分達は蚊帳の外に追いやられて、どんどん店舗ができていきます。
そして、アメリカ社会って契約社会って言われるだけのことがあるなあ〜という、代表的な事件が起こります!
契約は、絶対に紙の契約書を交わせ!
工場のように、オペレーションをライン作業にしたことが、マックの画期的なところでした。これによりお客様が20分も待たされていたのが、20秒待つだけになったわけです。
そして、人件費が一番かかるので、省き、包みも全て紙にした。私達にとって当たり前ですかま、省けるものはとことん省いていったところが当時は新しかったわけなんですね。
そのシステムと"マクドナルド"という名前はクロックが使う、ただし、契約金3億円を支払う、ということで3者が合意します。
その中に、口約束の"紳士協定"がありました。契約書には書いてないけど、譲渡後チェーン店の売上の1%をもらうことになってたんですね。でもこれ契約書に書いてないからという理由でなかったことにされたんです…
怖っ!!
そして、クロックは"マクドナルド"という響きにこだわりを持っています。
響きがいいからそれもーらい♪ってして、以後マクドナルド兄弟は"マクドナルド"という名前を使ってお店を出すことはできなくなってしまったんですよね。
これってすごい戦略的で、実際、クロックって名前、美味しそうか?って聞かれたら微妙かもしれません。
兄弟はその後ビッグMというお店を出したそうなんですがうまくいかなかったそうで…本当に悲しいエンディングです。
どんな気持ち?
このストーリーを知って尚、クロック側の人間はこの会社のトップに就任したり、管理職についたりしてて、もうどんな気持ちで働いてるん??って思っちゃうんですよね。
そしてクロックは、事業で得たお金を寄付していたそうなんですが、そんないいことしてても、その前のエピソード知ったら、悪いイメージしかないわ!!
もっとみんながハッピーでウィンウィンになれる関係がいいなあって改めて思います。