結婚相談所でガッツリ婚活してた女が『傲慢と善良』という婚活恋愛映画をみた感想
本日、『傲慢と善良』という映画をみてきた。
傲慢と善良は、マッチングアプリで出会った男女のお話で、婚約していた女性が姿を消してしまったため、男のほうが婚約者の行方を探すうちに真相がみえてくるという作品
婚活を実際にしていて、原作を1年前に読んでとても印象に残っているのでみにいった。
映画は主人公の西澤架が婚活してる場面から始まる。
ここが本当にリアルでお互い値踏みしあっているのが伝わってくる。
カフェデートが流れ作業になって、なんとなく会って、この人じゃないこの人でもないと相手探しをしているのが伝わってきて婚活がしんどくなってきているのが伝わってくる。
まさに婚活のときにこういう場面があって、
似たような場所で同じ質問を繰り返していく〜というのがあったのでリアルだな〜と思った。
婚活する前に読んだ作品だが、
婚活する前とした後だと感想が変わるな〜と思った。
架が結婚したい度何%か聞かれ、70%と言いそれって真美は70点てことかという展開になるのだが、
当時は70点とかひどい!って思っていたのが
今はまぁアプリの男なんてそんなもんだよなぁ。という感想に変わってる。
そもそも架はまわりの人が結婚しはじめて結婚気になるという程度の結婚願望で、
特に自分は結婚してどういう生活を送りたいのか、そのために必要な人は〜という分析をしていない。
だからそういうふうになる。
後に真実の利用していた結婚相談所のカウンセラーと会うシーンがあり、婚活相手に会ってピンとこないというのは自分につけている点数よりも相手が低いからだという名台詞がある。
あれはどちらかというと点数ではなく、
自分に必要なことを把握していないからピンとこないということになるのだと思う。
そこを知っていたら相手に対してピンとないという抽象的な感想にならず、具体的にこことここが合わないと思ったなどと感想がでてくるはず。
そもそも点数として釣り合っていなかったらお見合い自体をお断りするという状況になるはず!
(前はこのシーンみてすごく刺さる〜と思っていたけど少し感想が変わった)
そしてその70%をあんた70点だよと架の友達が真美に伝えてしまうのだが、
これが響いてしまったのは真実が純粋かつハイスペ狙いの女性ではないからで、
ハイスペ狙いの女性であったら高望みであることをわかっているはずだからで?だからなに?という態度になるだろうな〜と思った。
そして彼女たちとは関わらず架にはそのことを報告して彼女たちに近づかないように言うだろうな〜と思った。
そのシーンも本当に真実を見下してきているのが伝わってきて不快になったな〜笑
というか友人たち架の幸せな結婚を気にしてるなら(値踏みしてるなら)いかにもハイスペ狙いの女性よりも真実みたいな素朴なこの人ようがよかった〜となるだろう。
元カノのあゆちゃんを気にしているようだが、彼女は覚悟女子(結婚しないなら別れる、判断しろとつげる)なので架のようなぼーっとした男とは釣り合わない。そもそも彼女が格上だった。
最初の架の婚活シーンのとき、
会社の規模はどれくらいですか?とか聞いたり架のつけている高価な腕時計をみるシーンなどがあって割とお金につられている、お金目当て感のあるシーンがあるが
真実は恋愛経験の少なさから架の分かりやすいハイスペ感に惹かれてしまっていつつも、素朴で物欲のないお金のかからなそうなところが他の人との差別化になっているのかなぁと思った。
架が付き合って1年目で素敵なディナーの後プレゼントを渡すシーンがあって、
そこでプロポーズをしないことで真実は不安になるのだが、
当時はほんと架は鈍感でだめで、そういうところで婚期逃してるんだ!という気持ちだったのが、
今ではいや、プロポーズされたいなら自分から促す必要がある。
正直格上男性なのだから受け身のままではだめだろう。
みんながみんななにも言わずに理想のプロポーズをされると思うな。
実はきちんと根回しをしてる。
SNSではあたかも急に素敵なプロポーズされました!幸せですアピールをしているが
きちんとこういうシチュエーションでプロポーズされてみたい〜だとか日頃伝えてるぞ。伝えろ。
そもそもプロポーズをされない格上男性なら自分から逆プロポーズをしろ。
っていうふうにだいぶ感想変わったな。
現実だと受け身のままでOKなのは自分よりも下の人で格上に行くなら積極的にならないと本当に難しくなるからなぁ。
真実は言いたいことをいわずためて自爆しそうだから(というか自爆したから失踪する)日頃言いたいことをきちんという必要があると思った。
自爆したからこそ映画は面白くなるし最後もいいシーンになるけど、
現実は自爆した時点で関係は終了する。
あとは印象的だったのは自分になにが欲しいのか分かっている人が結婚はやい〜と相談所のカウンセラーがいうシーン。
本当にその通りで、なにが欲しいのか分からず相手探しをしているとよくわからないまま終わり、
なにが欲しいのか分析、相手探しじゃなくて自分探しをすることでみえてくるよな〜と思った。
私もそのおかげではやめに相談所で結婚できたんだと思う。
もう2度と婚活したくないな〜と思いつつ、
当時のことを思い出しながらみて、夫とのことも思い出しながらみて、気がついたら涙もでてきてこの映画をみにいってよかったな〜と思った。