母のオシャレ父のおふざけ
両親がだんだんと
昔幼少期に見た
祖母と祖父の姿に似てきた。
なんだか悲しいけれど
なんとなくその時が近付いてきている事を実感する。
派手だった母が
私の後厄祓いに娘と3人で行った日
髪の毛をポニーテールにして、パーマのかかったウィッグまで着けてついてきた。
昔のどこかへ出かける時に母が1番喜んでいた頃を思い出した。
でもなんか後ろ姿が小さくなった気がして少し切ない。
私が小さな時はそんな派手な母が目立つから恥ずかしいくて、いつも見た目について文句言っていたな。
娘が「ばーちゃん、変な髪型。派手過ぎ」って文句を言っていて、その頃の事を思い出した。
私はムスッとする母を横目に
「ばーちゃん、かわいいじゃん」って言った。
なんなら、ずっとそのままでいてくださいと言いたいくらい。
父親は、祖父と同じで普段は寡黙かな。
酔っ払うと口達者になって
なんとか流星群をもう一回見るとかで
「あと300年は生きないとな」
とか、おふざけ言ってる。
昔は私のこと肩車してくれたな。
クワガタを採りに行くときの
山を登る父の後ろ姿。
絶対権力を発揮していた父が何となく気弱になり、口喧嘩にも勝つようになってしまった。
何かあれば涙ぐむようになったし、弱ってる場合じゃないよ父親よ。と思う今日この頃。
大きく見えていた両親が
小さく見えてきた今
この時になにが出来るのだろう
こうゆうふうに思える私に育ててくれた
両親に感謝。
そしてこの時が遠い遠い記憶になるのだろうか。
将来の私へ
この時を記す。