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フィルム粒子を高い次元で再現する【Exposure 7】

写真に粒子入れたい派です。元々フィルムやってたというものありますし、粒子が入っていることのメリットもそれなりに理解しているつもりです。LightroomやCapture oneで今でも粒子を入れて現像しています。

結論から言っていまうと、このLRやC1ではシャドウ・ミドル・ハイライトに異なる粒子を簡単にいれることはできません。試したことがないですけど、レイヤー事にやれば異なる粒子のせれるかもしれないんですが、超簡単に別の手段があるよという話です。

日本であまり有名ではない結構昔からあるソフトなんですが、未だに粒子いれるときは使っていたりします。その名は『Exposure 7』です。基本的には普通の現像ソフトなんで海外製のソフトですが、日本語訳がこともあり使うことが難しいということはないです。

このExposure 7ですが何ができまんねんといいますと、『各層に対して粒子量をコントロールできる』という機能があります。具体的に見ていきましょう。

こちらが粒子のコントロールパネルなんですが、量という部分に『シャドウ・中間トーン・ハイライト』が存在してます。ここをコントロールすることで、フィルム写真の粒子感を再現できるという形です。

さてそれでは、フィルムの粒子ってそんな細かく分けて考えないといけないの?という部分になるのですが、フィルムやっている人からすると今フィルム風写真としてインスタとかに出てくる写真って「え、ガチのフィルムってそんな粒子ないよね」みたいな感覚もあると思います。実際には自分でスキャンするとそれなりに粒子はあるのですが、写真全体に均一に粒子がのっているので、余計にそう感じるのだと思います。

ここでChatGPTさんにフィルム粒子について聞いてみます。

フィルム写真のハイライト・中間層・シャドウでの粒子の量の違いを教えて

フィルム写真の粒子(グレイン)は、ハイライト・中間層・シャドウで異なる量や質感を持ち、以下のような傾向があります。
ハイライト
ハイライト部分は光が多く当たるため、粒子は少なめで目立ちにくくなります。ただし、白飛びしてしまう場合は、粒子が感じられないこともあります。
中間層
中間層では、粒子が最も均等に分布しており、細部が比較的鮮明に見えやすく、粒子も均一に現れます。このため、フィルム写真特有の「味わい」や「質感」を感じやすい領域です。
シャドウ
シャドウ部分は露光量が少なく、粒子が目立ちやすくなる傾向にあります。特にISOが高いフィルムでは、暗部に大きな粒子が見えやすく、ざらついた印象を与えます。

ChatGPT

細かいことを置き去りにして、すーぱーざっくり言ってしまうと「粒子の量(見え方)はシャドウ>中間層>ハイライト」であるということですね。なんで、日中の晴れに撮られた中判フィルムとかって粒子感じにくいですよね。

これを細かいレイヤー作業など不要で簡単にパラメーターのみでできるのが「Exposure 7」のすごいところです。

作例はこちら

わかりやすいように、シャドウ100・中間トーン30・ハイライト10にしてます。シャドウ部分の粒子量が多いのがわかるでしょうか。

次は逆のパターンです。

ハイライトに100、中間を30、シャドウに10と逆のパターンですが、シャドウ部分の粒子が少ないのが見えるかと思います。

LRやC1がほぼすべてのカメラマンに認知されていると思いますが、SNSを見ても「Exposure 7」が話に上がることはほぼ無いです。そもそもフィルムの粒子を再現するためだけに使うにはコスパも悪いんですが、トライアルもあるんで、こだわりが強い方は試していいんじゃないでしょうか。最近はフィルムのかなり高額になってきてデジタルになった人も多く見受けられます。でもフィルムのほうがやっぱよかったな・・・なんていう1つの理由に粒子感もあるかなと踏んでいるので(僕がそうだった)、気になる方はぜひ。

あ、ちなみに現像ソフトとして見た場合は、圧倒的にLRやC1の画像エンジンのほうがいいかと思います。あくまで僕のようにでもやっぱデジタルでもフィルムに近づけたいなと思う人は一考してもいいのかもしれません。

ではでは。


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