蓬莱打法を学ぶ前に蓬莱さんのコメント
某強豪リトルシニアチームに入った、知り合いの息子さんの話です。
彼は中学時代の3年間で7回しか打席に立てなかったそうです。7試合ではありません。7回です。ケガをしたわけでもありません。日頃からまじめに練習をしていました。それでも試合に出させてもらえなかったのです。
日本の野球は、子供のころから勝ち負けにこだわりすぎる傾向があります。もちろん勝負ですから勝つことは大切です。しかし、それが子どものためではなく、監督やコーチ自身のためにこだわっているような試合が多く見受けられます。1試合を1人の投手に投げさせたり、何十人もいるチームなのに、試合に出るのはいつも同じ9人だったり。
子供たちの野球人生は始まったばかりです。試合に出させてもらえず応援だけで終わった子どもが、心の底から「野球は楽しい!」と言えるでしょうか。スポーツは、試合でしか得られないものがあります。試合に出てはじめて自分の長所や短所、相手とのレベル関係など、つまりは自分自身を知るのです。
だからこそ指導者は全員が毎週試合に出場出来るように日程を組まなければいけません。また、これから野球チームに入ろうとしている子は試合に出られるチームを選ぶべきでしょう。それこそが、自分が成長できる一番の近道になるのですから。そして。「野球が楽しい!」と心からいえるような学生生活を送ってくれることを願っています。
世田谷西リトルシニア総監督 蓬莱昭彦
私もそう思います。
私の練習試合の起用方法は全員フル出場です。部員が18人いないから達成できるということもありますが。
試合して楽しい、難しかった、緊張した、それが味わえたらいいかなと思ってます。そこからもっとうまくなりたいと思ってくれるのが1番の目的です。
私の中での今のトレンドは蓬莱さん!