カスタムで推しのねんどろを作る!
フォロワーのねんどろ作りが楽しそうだったので私もやってみた忘備録です。
絵は描けないし、そもそもねんどろをよく分かってないけどどうにかなるのか…?
初心者なので多分改善点はたくさんあると思いますが試行錯誤します。
※作成中の写真が多々あります。リアルな作風ではありませんが、ドールアイやパーツ毎の人形が苦手な方はご覧にならないことを推奨します。
1.作成の前に
私の知識などは以下の通りです。
①ねんどろは知ってるけどジャンル問わず未所持。構造がまずよく分かってない
②樹脂粘土(フェイクスイーツ)、レジン工作は過去に経験あり
③絵は描けない。メディバンはちょっとだけ触れる
④裁縫は人間の服ならちょっとだけ作ったことがある
以上を踏まえて、作成の方向性を下記に決定しました。
・絵は描けないけど、ぷくっとしたドールアイ(リアル描写ではないもの)を作りたい
・ロングの髪の毛を思い通りに作るのは大変そう。かつねんどろの頭部構造がよく分からないので、既存のキャラクターのものをカスタムでどうにかしたい
・洋服も樹脂等で作成するのは着色が大変そうなので、等身が高いねんどろいどどーるの身体を購入して布で作成
2.基になるパーツを手に入れる
ねんどろいどの販売元であるグッドスマイルカンパニー
中古パーツを販売しているアニホープ
上のサイト2つを参考に髪型の近いキャラクターを探します。
今回はさらっとしたロングでできればハーフアップ、向かって右で分けて流し前髪の子が欲しかったのですが、流石にそこまでぴったりな子はいません……。
既に販売終了していたり、中古パーツも高騰している子も多い中、ねんどろいど Swacchao!のアスナを買ってみました。
後ろがみつあみハーフアップになっていたので流用できるのでは?と思ったのがポイントです。
新品を購入し、付属の顔や体パーツも見てねんどろいどの構造が何となくわかったので、カスタムの計画をiPadで書き込んでいきます。
前髪は大きく改造が必要ですが、後頭部は黄色部分をツイストにしてお団子さえ作ればどうにかなりそうな気がします。
購入時にはかなり良いのでは?と思っていたんですが、実際に手元で見てみると髪の毛が広がっているのが少し気になります……。
推しの髪の毛は「紐で束ねるのも難しいさらっとしたストレート」のはずなので……削ってパテで修正も考えたんですが、ロングの下半分まで作るのはかなり大変そうです。
それならいっそ全部作った方が良さそう。
そもそもフィギュア自体に詳しくないので、一度キャラクターのフィギュアを参考にするため秋葉原のラジオ会館に見学に行きました。
そこで見つけたのがこちら。
するっとした髪の毛が良いですね!
こちらの方が理想に近いので、再度設計を考えます。
右のパーツは取り外しが出来ましたが、とさかはしっかり固定してあるので削る必要があります。一体型ではなく後付けパーツみたいですが、手で外すことはできませんでした。
また、ハーフアップパーツに向けて右上に向かい髪の流れがうっすら凹みで表現してあるので、こちらも削ってパテ盛をする必要があるようです。
前髪に関しては結果として、描きこみ部分以外も削ってほぼパテで作り直しました。
3.目のパーツ作り
ねんどろ制作にあたり、一番やりたかったことです。
絵は描けないけどレジン盛りするの楽しそう!!!!
とりあえず適当にメディバンでそれっぽいデータを作ります。
前述のとおり絵が描けないのでほぼ図形ツールと雰囲気です。
レイヤーの効果もよく分からないのでメディバンの目の描き方講座を参考にしました。
綺麗な丸を書くのは難しいので楕円ツール使いまくりです。雰囲気がそれっぽければよし!!
大きなハイライトの入れ方を変えて2パターン×サイズ違い、色調をいじったものを4パターン作りました。また、まんまるに近いもの、若干細くしたものを作り、自宅にあったエーワンの透明光沢フィルム(シールタイプ)に適当に印刷してみます。
後ろが透けますが、白いパーツに張るので恐らく問題ないでしょう。
サイズが良さそうなものをプラスナップの平らな方に張り、洗濯ばさみで足部分を掴んだらレジンを適度に盛って硬化させます。
良いのではないでしょうか。
白目部分が少なく、幼い雰囲気ですが今回作りたいものにはあっているのでこれでいきます。
ひっつき虫は剥がせるので、交換したくなったらまた別のパーツを作るかもしれません。
4.髪パーツの作成
既存パーツに被せてみました。
ここから大改造が始まります。
まずは「とさか」を外さなければいけません。
不要部分はデザインナイフで削ったという記事も見かけましたが、薄いデザインナイフでは無理だったので手持ちの中でしっかりとした工作用ナイフで少しずつ色々な角度からとさかと前髪の間に刃を差し込みます。
……すごーーーーく固いです。
とさかはアイデンティティー!という気概を感じます。
この作業が全工程で一番の難所でした。
無事に取り外せたので、右分けにするために不要な箇所を切り落とします。
いきなり切るのは怖いので、油性ボールペンでガイドを引いてデザインナイフで切り落としました。
この後は全体にやすり掛けです。
髪パーツを前後にばらし、不要な部分、パテ(タミヤのエポキシ造形パテ高密度タイプ)を盛るところを粗目のスポンジやすり(240くらい)でガシガシ削り落とします。
パテを接着しやすくする/凹凸をならすのが目的なのでとにかく削ります。
前髪に関しては全体にやすりを掛けました。
削り終わったら顔部分にマステを貼り、ワセリンを薄く塗ってはがれやすくしました。
ドールアイが落としてしまいそうなので、使わない顔パーツを付けて作業を続けます。
とりあえず作ってみました。
筋いれがよく分からず適当に付けましたが……よくわからない……
キャラクターの前髪の流れもそもそもよくわからない……
数日おいて乾いたパーツにドールアイをはめてみましたが、やっぱり何か違う気がします。
前髪のみつあみ部分はそのまま生かし、流してある方は削って作り直します。
原作のイラストなどを参考にしてみましたが……うーん……
納得いかないので修正を重ねます。
後ろ髪もねじりの高さが前髪とずれてしまっていたので、こちらもデザインナイフで切り落とし作り直すことにします。
行き詰まったので、お絵かきソフトで写真に描きこみ、おおよその形を練り直します。
原作のイラストを参考にしつつ、自然な筋を付けるのが難しいので極力シンプルにすることにしました。ちょっとだけ捩じり表現をいれるにとどめたいと思います。
最終的に完成したのがこれ↓。
乾いた後に400、600,800、1000とやすり掛けし表面を滑らかにしてグレーのサーフェイサーを噴いた状態です。
凹凸が気になったところはサフ部分だけやすりの600~800で削り、再度サフを噴く工程を2回ほど行いました。
グレーを使う理由は有識者が色々と記事にしているので割愛。
サフを噴くにあたってはタミヤがyoutubeに缶スプレーの塗装のコツを動画にしてくれているのでそちらを参考にしました。
5.缶スプレーで着色
今回はなるべく簡単に作業をしたいので缶スプレーを使用します。
エアブラシを使うのも楽しそうなので工作スペースにお邪魔することも考えましたが、エアブラシを所持している父に1日で塗るのは技術的に無理だと言われたので、使ったことのある缶スプレーにしました。
塗料の色と下地に悩んだのでいくつか塗装実験を行いました。
メタリックもゲーセンのプライズで見るパール塗装っぽくて可愛いんですが、今回は黒下地+キャラクターブル-/クレオス+艶消しで決定です!
パーツの接続部分に着色してしまわないように(厚くなってハマらなくなるのを防ぐ)マステで保護をして黒サフを噴きます。
グラデ塗装いいな、という気持ちが抑えきれなかったのでグレーの下地を少し残して塗ってみました。
違いが出るのか分かりませんが、気持ち明るくなったら楽しいなーくらいの心持ちで実験です!
何度か青を重ねたのがこちら。
大体3回くらいは重ねたと思います。
前髪部分がまだ少し暗いので、もう一度だけ青を重ねてマットコートを噴きます。
6.完成!!
できあがったのがこちら!
わーい!!!!推しが机の上に居ます!!!
満足です!!
初心者でも意外とどうにか形になるし楽しいので、カスタムねんどろお勧めです!
ミロ@mi1o36