見出し画像

#9 胸騒ぎ

おはようございます。Lilasリラです。

専門学校を卒業してから
私は無事に就職をしました。

その頃、彼と会うペースは年1くらいになっていたと思う。
私も彼氏がいたりいなかったり
好きな人がいたりいなかったり
まぁまぁ楽しく過ごしていました。

ある日の出勤の電車で
妙な胸騒ぎがしたんですね。急に。
嫌な予感というか、なんだなんだ?この感覚…みたいな。
第六感というものでしょうか?

なんだか無性に彼に電話しなければ!
みたいな気持ちになって
その日のうちに電話をしました。
この電話も結構久しぶりの電話だった。と思う。
何を話せばいいんだ?と思いつつ
元気ー?と声をかける。
元気だよーっていう彼の声を聞いた瞬間
「結婚した?」って彼に聞いていました。

彼から「したよ。」って言われて
あぁ。これか…胸騒ぎの原因。。。と納得。

いつも心にいた彼が結婚した。
ついにこの時が来てしまったかーーー。

失恋したようなショックな気持ちではなく
ずーんと心の奥に響くような感覚。
なんとも言えない鈍い鈍痛。

でも
彼は幸せを見つけたんだな。
私じゃなかったのは残念だけど
彼が幸せならよかった。

この時に、やっと素直に気持ちを伝えた気がする。
メールだけど。
ずっと好きだったよって。(いまさら感w)
幸せになってね。って伝えた。

そのあとは、どれくらいのペースで連絡取ってたかなー。
メールはしていた気がする。
そのメールのやり取りの中で
どんな言葉だったかは覚えていないし
告白をされたわけではないけど
彼も私のことを好きでいてくれていたんだ
ということを初めて感じ取ったと思う。

電話で話してから
一回だけお泊まりをしたことがあります。
その日しか、二人で逢えるタイミングはない。
きっと二人きりで過ごせるのはそれが最後。
そう思って逢いに行きました。

この時、23歳くらいだったかな?
初めて彼とキスをしました。
お泊まりしたけど、キスだけ。
でも、朝方までずっとしてた。
最後は二人で寝落ちしたと思います。
彼の顔をこんなに間近で見たことは今までなかったから
脳裏に焼き付けようと、ずっと見てた。

ずっと好きだった人。
でもずっと一緒には居られない。

この時間は、本当に嬉しい時間だったけど
それと同時に時間が過ぎていくのが嫌で仕方なかった。
だんだん切ない気持ちも増していく。

私にも彼氏がいた時だった。
いや、別れてたかな?記憶が曖昧…

翌朝、またねってバイバイしたけど
この日から連絡もあまり取らなくなりました。
ここから数年の時が経つ。




いいなと思ったら応援しよう!