障がい者を消せば君は助かるのかい?
今回はいつも以上に感情に任せて自由に書きます。
まずはこれを観てほしい。
こちらはとある番組で『相模原障がい者施設殺傷事件』を
取り上げていた時のワンシーン。
視聴者からこの事件について意見を募り、
その中の一つの投稿を読んでいます。
その投稿の内容がこちら。
投稿人:必殺仕事人さん 40代
容疑者の意見には賛成です。
正直今の日本に障がい者を保護する余裕はありません。
普通の人でも生きるのが精いっぱいなのに
生産性の無い障がい者を守ることはできません。
障がい者は私たちプロの社会人戦士から見たら
目障りかつ邪魔以外何物でもありません。
お願いですから障がい者はこの世から全て消えてください。
まずこれから話す前提として
1.この投稿を悪とするものではない。
2.私も障がい者の一人です。
これを頭に入れてこの先の文章を読んでほしい。
私も特に1を忘れないように気をつけて執筆を続けます。
障がい者が消えたらこの国は楽になるのか?
本当にこの国から障がい者が消えたら楽になるのか
自分なりに考えてみました。
※自分は経済学者でもなければ、
法律のプロでもないし、政治にも詳しくありません。
なので、私の言うことは専門家からしたら
ツッコミどころ満載だと思います。
あくまで、みなさんに障がい者の問題を
考えていただく機会を与えるものとしてみていただければと思います。
まず、どれだけ障がい者がこの国の
負担になっているのかを調べてみました。
かなり情報は古いですが、
2005年の国立社会保障・人口問題研究所の資料によると
公的支出の中で『業務災害、障害、傷病』に対する支出は
全体の0.6%とのこと。
参照:http://www.aigo.or.jp/sisetucho/220705s4katumata.pdf
社会をよりよくするためのお金の中からわずか0.6%しか出てないんですよ?
しかもこれ障がい者だけでなく、
業務災害者の保障に対する支出も含まれてこの数字ですからね?
この国から障がい者への負担をなくしたところで、
0.6%分ぐらいしか楽にならないんですよ。
これであなたの生活は楽になると思います?
障がい者の税収が上がればこの国は楽になるのか?
仮にこの国の障がい者の税収が健常者と同じになったらどうなるでしょう?
今回は所得税を中心に考えてみましょう。
まず2018年では日本の人口の7.4%が障がい者と言われています。
参照:https://www.asahi.com/articles/ASL495Q7BL49UTFK01W.html
2018年の所得税での税収は19.9兆円でした。
参照:https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/010.pdf
仮に障がい者の方々が健常者と同じような税収になることを考えて
7.4%所得税がアップすると約21.4兆円になります。
歳出は約97.7兆円なので、
障がい者の方が健常者と同じぐらいの所得税を払ったところで
歳出の約21%ほどにしかならない計算になります。
(この計算はおそらく穴だらけです)
この国の生きづらさの根本はなにか
私はこのような計算などから
障がい者を消したところで
財政的に生きづらさが変わることは無いと思います。
※今回の私の計算はあくまで
私の考えをより数字的に表そうとしたものなので
必ずしも正確な情報だとは思わないでください。
あまりにも間違っているというご指摘が的確で多ければ
この記事自体の削除も考えております。
そもそもこの国は一人当たりの収入が上がらないくせに
物価や税金の値段が上がるという状況が生まれています。
このままの経済社会で成長できると思いますか?
このままの競争社会を続けて幸せになれますか?
立場の弱いものに責任を擦り付けているだけではないですか?
今回の記事がみなさんにとって
障がい者を身近に考えていただくきっかけになれば幸いです。