病人が病人に恋をした

延命治療という、「治療」を始めて9年。1年前、今までの人生で、会ったことのない素敵な人に出会い、大好きになった。

彼もまた、治らない病を2つも抱えた人。

でも、私と彼を繋いだのは、「病人」

であること。彼はとても優しく、繊細で、紳士的で、ネガティブで、弱くもあり、強くもある人。顔も声も、所作も考え方も、全て大好き。私がわたしらしく、いられるひと。恋愛に、女性にたいして、トラウマがあり、尚且つ病人という、通常のやり方ではきっと、好きになってもらえない。

だから、私は人魚姫になることにしました。命を救った王子様が別の女性を恩人だと思い、人魚姫は声を代償に人間になったけど、自分が恩人だと伝えられず、泡になって、消えてしまう物語。

相手に想いを伝えるのは簡単です。

でも、そのことで、よけいに辛い思いをさせるなら、ただ側にいられる、だけで、いい。

そう思って、1年。つかず離れず、いつだって、彼の味方で。今日、映秀さんのリリース記念ライブをみて、伝えることは必要だな、って、思いました。しない後悔より、した後悔。圧倒的に後者の方が、あとあと納得できるから。

もし、「君が望む願いをなんでも一つだけ叶えてあげるよ」

と、某アニメの〇〇べぇみたいな、悪魔が現れたら、私は迷わず、どんな病でも治せる神の手をください、といいたい。

私の魂で、とりひきできるなら。差し出したいほどに、何も出来ず、辛い様をみてるのは、つらいから。

けど、現実的に、ありえないので、まず、

大好きという、想いをつたえられたら、と、思います。。できるかな。