【ユーザーテストレポート】ユーザーが動画教材を使用することについて
株式会社マンハッタンコードは、“初級者から中級者にレベルアップする” という価値を持った学習教材を開発をしてます。
今回は、ユーザーが学習教材を使用する際に動画を参考にするのかを確かめることを目的としたユーザーテストを2020年11月下旬に実施しました。
その結果と分析内容について報告します。
前回の内容
マンハッタンコードではGoogle Design Sprintを取り入れており、私たちが作るものには、ユーザの意見を反映してからリリースしています。
現在開発を進めているFlutterの学習教材は、テキスト教材だけでなく動画教材も作りセットにして販売する想定をしています。
そこで、今回は今後作成する動画教材についてのテストを実施しました。
実施概要
実施日:11月下旬
場所 :株式会社マンハッタンコード 小川町オフィス
時間 :1人あたり1時間
人数 :5名
テストの背景と目的
ジャンル
Flutter
内容
Flutter初級者から中級者にステップアップするための動画教材
ターゲットユーザー
・Flutterの開発で躓いている方
・Flutterを使って開発したいと考えている方
・初心者から中級者へレベルアップしたいと考えている方
Google Design Sprintに則って、スプリントクエスチョンを設定しました。
スプリントクエスチョン
ユーザーは動画を使用して、知りたい部分のみを知るために動画を使用するのか?
今回は5名のユーザーにご協力していただき、インタビューでは下記のストーリーを設定を行いました。
ストーリー
1. アイスブレイク:5分
2. ユーザーテストの趣旨の説明::10分
a. ユーザーがテキスト教材を確認
3. ユーザーに動画とテキスト教材の両方を見てもらう:20分
4. スプリントクエスチョンの確認・ヒアリング:20分
a. ユーザーは学習教材の中で、知りたい部分のみを知るために動画を使用するか?
・技術的に知りたいことがあった場合、動画を閲覧するか?
・テキスト教材と比較して、動画で知りたいことは知れるか?
・ユーザーが技術的な部分を一部知りたいと仮定した時に、動画を閲覧したいと思うのか?
テスト結果と分析
ユーザーテストでのユーザーの反応は良好でしたが、一方で「動画教材」をユーザーが受け入れるためには「見やすい動画」であることが一つの条件となっていることがわかりました。
この「見やすい動画」とは、以下2点が満たされることが重要になります。
・動画のテーマ(目的)が明確になっていること
・再生時間が短いこと
基本的に動画という形態では、ユーザーは任意に情報の取捨選択を行うことができません。
また、動画を閲覧するにあたって、動画の再生時間と同じ時間をユーザーが確保する必要があります。
例えば、料理の動画で言えば「ふわふわのオムレツを作る」という粒度ではなく、「ふわふわのオムレツになる『卵の焼き方』」という粒度にまで分解したものが学習教材にとって「良い情報の粒度」として求められます。
またこの場合の動画の再生時間は、解説込みでおおよそ1分〜5分程度に収まっていると時間的なコストが小さく、知りたい時に使える動画であると言えます。しかしこれは、「一連の作業」の場合は一部分だけを区切ることは、逆に使いにくい原因にもなります。
上記の例で言えば、「オムレツの作り方」という一連の作業を「卵を溶く」「卵を焼く」「野菜を切る」「盛り付けをする」などの粒度に分けるのではなく、一連の流れとしてまとめていた方がユーザーにとって返って親切という事になります。
長時間に渡る解説動画では、ユーザーは目的の情報にたどり着くことが非常に難しくなるということを、ユーザーテストを実施して改めて気づかされました。
分析結果のまとめ
今回設定したスプリントクエスチョンに対して、ユーザーは知りたい部分だけを知るために動画を使用する という答えを得ることができました。
今回のユーザーテストでいただいた意見から、今後マンハッタンコードで作成する動画教材には取り入れる必須項目として以下2点を入れることにしました。
・テーマを小さく区切ること
・再生時間を短くすること
今回の結果から、次に動画教材でSPRINTを行うのであれば「エンジニアリングの動画の粒度」はどのぐらいが適正か?」「一連の作業」と「個別の作業」に分けれるものの基準は何か?」といった内容で検証する必要があるよにも感じました。
ユーザーに意見を聞きながら、引き続き“初級者から中級者にレベルアップする” 学習教材を開発していきます。
第3回ユーザーテストの募集
2020年12月5日に第3回目のユーザーテストを実施する予定です。
実施概要
日時 :12/5(土) 15:00~20:00
場所 :マンハッタンコード 小川町オフィス
住所 :〒101-0052 東京都千代田区神田小川町1-8-7 Gothamビル3F
募集人数:5名
謝礼 :Amazonギフト券5,000円分
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