2024 氷河期世代の話

こんにちは。白です。

氷河期世代の動画を観て、「大変でしたよね」とへろへろになりました。
観るのが辛いのに、状況がわかりすぎて観ずにはいられないという状態です。

私は氷河期世代の初期なので多少マシでしたが、受験が一番大変で就職先もなくて、まったくいいことがない世代でした。

バブル期の先輩から、ハワイでピンクのキャディラックで挙式をしたと聞いて、そんなお金が二十代のときにあったのか……と遠い目になりました。

何度か正社員になりましたが、一ヶ月分ボーナスがあったのは一度きりでした。


最初に正社員になった会社は大学時代のバイト先で、「働き先がなかったらおいで」と言われて就職しました。

手取りは二十万なかったですが残業代が出たので、この会社が一番マシでした。百時間残業して三十万くらいだったでしょうか。

休みが日曜日しかなかったので、休日は家事をやって終わっていました。

スーパーが開いている時間に帰れず、ほぼ外食で数年後にアトピーになりました。夜かゆくて眠れず、二十年くらい不眠症でした。

業種を変えて正社員になった会社が倒産、次の会社では自分のいた部署が丸ごとなくなり、次に就職先を斡旋してくれた人がアムウェイに入ることを入社の条件にしてきました。

手取り十三万+アムウェイにお布施では生活もできず、それを断りました。

その人が当時住んでいた土地で業界トップの会社の専務だったので、私はその業種の仕事ができなくなり、引っ越ししました。

その業種は当時よく会社が倒産していて、会社の同期も、前の会社が突然なくなっていたと言っていました。社長が夜逃げしたそうです。

未払いの給料がもらえたと言って、同期が皆にプリンパフェをおごってくれました。

サービス残業が当たり前の業界だったので、半分くらい会社に住んでいました。


恋愛のトラウマ持ちだった私は、職歴がそんな状態なので自活する能力がないから結婚しろと親に言われ、無断で結婚相談所に放り込まれました。

数人と見合いして無理やり付き合ってもみましたが、大したことをしていないのにPTSDの症状が出るので結婚も無理でした。

現職に会ったのもその頃ですが、セクハラ+モラハラ+アトピーによる不眠で数年後に潰れ、精神科の薬を飲みながら仕事を続けました。

夜明けになると多少眠れるので、薬を飲む前は十時出勤でどうにか仕事ができる状態でした。

パートと掛け持ちして仕事をしていましたが、睡眠薬を飲んでも夜中の三時に目が覚めるので、朝まで読書と打ち込みをしていました。

あのころが一番勉強できましたが、まともに眠れないので日中睡魔が来て鬱にもなりました。

ショートスリーパーの友人に「七時間寝ないと持たないなんて甘え」と言われ、「何で一生懸命働かないの?」と聞かれましたが、底辺なのでいくら働いても儲からず、職業病のぎっくり腰を繰り返していました。

ぎっくり腰も五、六回までは覚えていますが、プチぎっくり(激痛ながらも動ける)もあるので、何度やったか正確には覚えていません。
上司に「自分が腰を痛めたとき大したことなかったから」と言われて、連日ブロック注射を打った三日後に出勤させられ、同僚の足手まといになってようやく四日間休めたこともありました。
同僚も同じように腰をやり、整体とロキソニンを飲み続けて仕事していました。


同年代も未婚、鬱病、自殺、バツイチ、肉親の借金を背負って事実婚という状態で、まともに結婚している人があまりいないなあと思いました。

自分がヲタなので、普通に結婚した人の話についていけなかったというのもありますね。

なので知り合った人が結婚、不倫、事実婚、セフレでも自分よりはマシだと思うだけです。

普通に結婚・子育てすることがあまりにも難しかった世代なので、相手が何も言わない限り突っ込んだ話はしません。

結婚している人たちからの差別意識を感じると、正しい人は正しくない人には優しくないのだなと思います。

二十代のころ「これが必ずしもいい選択とは思えないけど」と友人が挙式の一週間前に言っていて、何も言えなかったのを覚えています。

私も親が助けてくれたのでどうにか生きてこられただけで、いつ向こうに行ってもおかしくない状態だったと思います。

数年前にようやく薬と縁が切れて、持病が腰痛だけになりました。

あとは親の介護と畑をやって、細々と生きていけたらと思います。


一番ひどかったのは友人の娘さん(氷河期世代後期)の話で、その方は英国の最高学府出身でした。

パチンコ屋に勤めていると聞いて、「なんでトリリンガルがパチンコ屋に?」と私はひっくり返りました。

前に勤めていた日本の会社で苛められ、お嬢様だと近づいてきた友人に詐欺の標的にされて鬱になったとのことでした。

男であれば東大出にマウントが取れる経歴なのに、おそらくそうであるがゆえに、その娘さんは日本では専業主婦です。


氷河期世代の動画を観て、「この年代が狙い撃ちされたんだな」とつくづく思いました。

いちばん人口が多い世代だったので、この世代の就職・結婚の可能性を削いでおけば、人口削減が容易にできたのですね。

この世代の女性が妊娠できない年になってから国が少子化対策に予算を入れたという話を見て、計算ずくだなと思いました。

そして団塊・バブル世代とZ世代に挟まれて、氷河期世代を収奪し続けることで世代間の憎しみを煽って戦わせ続けるのだなと思います。


政治家はどうか知りませんが、官僚が無能だったから日本がこの状態になったわけではありません。

日本の官僚は非常に優秀なので、失われた三十年で計画的に日本人をholocaustしてきたのでしょう。

その上にいる人たちの思惑通りに。

明治ファルマの会見で明治ファルマの社長がワクチン開発会社の米国人に囲まれている写真を見て、「植民地は辛いなあ」と思いました。

米国ではこのワクチンの治験をしないので、この国が植民地だとあからさまに示された写真でしたね。

植民地の選挙でどうにもならないのは十年以上前に経験済みなので、十一月の米国の選挙の結果を期待して見ています。

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