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YouTube動画PR戦略 (2)戦略の準備「相談員 茂木さんへの宿題」

老人ホーム 相談員 茂木への宿題

「芝田さん、先日のPR動画の文章読みました!」

A法人の総合事務所前の駐車場で、茂木さんの元気な声が響いた。
彼は40代の男性で、妻子持ち。
私の印象では、眼鏡をかけたムロツヨシのような人だ。

年が近いという共通点もあり、お互い意気投合している。
ただ、いつも「モギ」なのか「モテギ」なのかわからなくなるのは内緒だ。彼は老人ホームの相談員で、役職は係長。しかし、人材募集の会議には施設長や部長クラスが出席するため、彼は参加していない。それでも法人の人材募集には強い関心を持っており、私が提案したPR動画の会議資料を読んでくれていた。

彼の問題意識はこうだった。

  • 現在A法人の従業員は高齢化を迎えている。

  • 年に数人ほど定年退職者が出ている。

  • 多くの施設長たちも2025年には60歳を迎える。

  • 30代後半、40代でも若手と言われるほど、若い従業員が入ってこない。

  • 他の職員も問題意識はあるが、何をすれば良いかわからない。

  • アイディアや提案があっても実行できる人がいない。

そんな状況にある中で、彼は私の提案したPR動画の話を聞き、取り組んでみたいと考え、提案書を読んで、私に話しかけに来てくれたようだ。一通り彼の考えを聞いた後、私は彼にいくつかのアドバイスといくつかの宿題を出した。

  • 人材募集の会議に出ている施設長や部長の協力者を見つけること。

  • A法人内にあるYouTube動画撮影や作成に使えそうな機材を集めること。

  • A法人に許可をもらったうえで、YouTubeをはじめSNSのアカウントを用意すること。

  • 動画に出演してくれる人を探すこと。

  • 動画撮影を行う時間を確保すること。撮影には平日の半日がかかることを覚悟してください。

そう伝えて、その日、私はA法人を後にした。


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