Slackの管理担当者になったらやること
このnoteは、Slackを社内IT担当者として管理するときに実施する内容と、Slack社で行われた導入セミナーに参加した際のレポートを記載しています。
現在、オフィスで利用するチャットツールは、Slack、チャットワーク、Microsoft Teamsの3択かと思います。
それぞれの見た目は以下のようなトップページです。
(各企業サイトから画像いただきました)
■Slack
■ChatWork
■Microsoft Teams
Teamsは、WordやExcelなどのライセンス管理をする中で、買い切りではなく、流行りのサブスクリプション契約のO365などにすると、不随して利用できるチャットサービスです。Lyncや、Skype for Businessなどのチャットサービスを経て、現在、TeamsというWEBベースの仕組みを推しているようです。
僕は、Slackと、Chatworkの管理者業務を行ったことがあります。世の中の流れ的には、Chatworkが流行って、そのあと、Slackのほうがイケてる、となり、Slackのフリー版をシャドーITとして使うことが広まってしまったため、Slack有償版を導入した、という企業が多いかと思います。
2社の費用を比較しますと、Slackは下位プランが月額850円、ログ取得や各種アクセス制限できるプランは、1600円です。Chatworkは、下位が500円、フル機能が800円でした。
Slack管理者としてやっている業務は
①入社退社の際のアカウント作成/削除
②各ユーザーへSlackの2要素認証の設定依頼(下位プランだとアクセス制限ができず全員が、社外でもスマホでも使えてしまいます。いったんアカウント乗っ取りだけは発生しないように2要素認証設定はデフォルト機能でできます)
③社外ユーザーの招待。(社外の方がSlack有償版を使っていれば無制限に対象チャンネル上でやりとりできます。社外の方が、フリープランの場合は、1つのチャンネルだけ招待することが可能です。この招待を、各ユーザーに任せていると、フリープランのSlackアカウントに好きなだけ情報を送れてしまいます。)
④グループの編集(@ hrgroup のような一斉にメンションするグループを作成することができます。この機能だけ各対象者へONにすることも可能です)
⑤カスタム絵文字のみまわり(LINEスタンプのようなリアクションアイコンを自由にアップロードできます。肖像権などの侵害になるものをアップしている人に対して注意する、といった業務が必要になります)
⑥Slack上のやりとりのエクスポート(何かあったときのためにログのバックアップが可能ですが、この機能は、下位のプランでは利用できず、月額1600円のプラン以上の契約が必要になります。)
費用は、Slackが2倍にせまるくらいかかってしまうのですが、Slackのシェアが大きい理由は、先日、Slack社で行われたイベントに参加したところ、UI/UXにあるようでした。
以下セミナーレポートです。皇居が見える素敵なオフィスでした。
登壇者① Slack Japan 様
※お話の内容抜粋
・ビジネスアプリにくらべてゲームのUIUXってめっちゃすぐれてる(だから今日セミナーに参加してくれてるゲーム業界の方を尊敬している)
・Slack社の前身は、ゲーム会社で、web画面キャプチャする機能としてフリッカーが誕生し、売却して、ゆくゆく、Slackになりました。
・顔写真のgifのSlackカスタム絵文字リアクションいいよ。
・社内広報チャンネルおすすめ。(IPOとか秘匿情報以外、WEBのニュースやプレスリリースで情報を得ることのないように)
・Slackには経営指標 KPI( デイリー売り上げなど )をbiツールからbotで投稿しているチャンネルがある。
・Slackには作った資料の積極的共有チャンネルがある。
・Slackには経営層と直接対話チャンネル(72時間以内にレスくれる)がある。
・勝手にシャッフルランチ調整するするbot動いてる。
・業務外のチャンネルも大事だよ(slackつかうモチベーションになりシャドーIT撲滅にもつながる)
登壇者② 株式会社GameWith 様
・大枠としてはAWSのインスタンス増やしたり減らしたりをslackでやってます。というお話をしていました。
・タコスをあげるピアボーナスアプリがslackにあるらしくてそちらもUnipos導入前に使っていた。
(ガチャまわしてiTunesカードがもらえる、みたいな仕組みあり)
登壇者③ ディライトワークス株式会社 様
・契約プラン:Enterprise Grid
・アクティブユーザー数:約600人(ゲスト込み)
・メッセージ数:4,000~5,000/日
・ワークスペース数:48
・チャンネル(ルーム)が増えると想定したとき、ワークスペースを分割して
管理できた
・ PJ毎、部署毎に管理者を立てて権限を移譲して運用できた
・組織単位、ワークスペース単位でポリシーなどを管理しつつ、管理の手間を減らせた
・組織構成が変わっても柔軟に対応できた(チャンネルの移動など)
・開発チームが直接かつ柔軟に様々なカスタマイズが行えた
(Botやアプリ連携など)
・セキュリティの問題に対して適切な対策をとることができた
■どのように定着させたか?
・大切な情報を主にSlackへ配信してもらうようにした
・新規プロジェクトや部署単位での導入から優先的に進めた
・各ワークスペース運用をそれぞれの単位に任せるようにした
・役割を明確にしたワークスペースを設計した
・既存チャットツールのアカウントを必要以上に増加させないようにした
■継続課題
・ 他のチャットツールが完全になくなったわけではない
・他のチャットツールに残っているログが膨大すぎて、過去の経緯などを確認する際にSlackだけで完結できない
(Slackへのインポートも検討したが、ファイルや退職者アカウントなどが紐付いており困難)
・横断する業務が多い場合、ワークスペースの切り替えコストが高かったり、スレッドを見失ったりする
登壇者④ 株式会社ディー・エヌ・エー様
・最近、Slackアプリの「ワークフロービルダー」を導入して簡単なワークフローはSlack上で完結するようにしている(メインはKintone)
・Slackにアラート通知するのはいいけど、その後の対応フローをしっかりしておきましょう。何も反応しないでいいアラートは停止する。
・社内勉強会を開催するときに、@niconico-slack とで投稿すると、登壇者の投影画面に、ニコニコ動画のように、コメントが流れるアプリを開発した、というお話。
■質疑応答
・カスタム絵文字で著作権違反対策をどのようにしているか
・Slackを導入したけど浸透しない。いま業務できてるんだからSlackなんか高いしいらないのではないか、というご年配の方がいる、等(スクエニの方)
Slack Japanオフィスツアー
・Japanオフィスは、70名ほどが働いている。
・来客用会議室がセミナーができる30人規模を含め7部屋ほど。
・1on1用会議室(ガラス張りですごくスタイリッシュ)が5つ。
・集中部屋(WEB会議するとき用など)が、4つ。
・社内会議室が、執務エリア横に、4つ。立ち会議スペース(スタイリッシュ)が4つ、など、会議スペースが豊富。
・IT備品自動販売機が職業柄すごくうらやましかった(性善説に基づき必要であれば自由)
以上です。最上位のプランを契約して、僕も使ってみたいものです!
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