SEO的にドメインは古いほうが良いのか?
数年前は、「ドメインは古いほうが良い」という常識がありましたが、今現在ではどうでしょうか?
今回の記事では「ドメインは古ければ古いほうが良い」と謳われていた「ドメインエイジ」について、紐解いていきます。
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01. ドメインエイジとは
そもそも「ドメインエイジ」とは何かと言うと、「ドメインの年齢」のことです。SEO的な定義としては、サイトが公開され検索エンジンクローラーにドメインが認識されてから経過した年数を指すのが一般的かと思います。
02. なぜ「ドメインは古い方がいい」と言われていたのか
これは検索エンジン側からすると、「特に信用のない新参者を鵜吞みにして評価をする」ことが怖いためです。
検索エンジンは単純な情報量や利便性だけでサイトを評価するのではなく、さまざまな角度からサイトを評価する試みがなされてきました。
Googleがサイトを評価する指標となる概念に、EATと呼ばれるものがあります。
SEOには信頼性が不可欠で、ドメインエイジはサイトの信頼性を測る指標というわけです。
また、一昔前は特に新規ドメインはスパムサイトである危険性もあり、慎重な評価がなされていました。
その分、長く使われているドメインは淘汰されずにユーザーに受け入れられてきた実績があるとして見ることができるため、それだけで信頼性があると判断されていました。
03. 現在のドメインエイジの捉え方
現在では、単純なドメインエイジだけではなく、さまざまな方法で多角的にサイトの権威性や信頼性を評価できるようになっています。
例えば、ビジネスプロフィール(Googleマイビジネス)でサイトURLを登録すればGoogleは正当なコーポレートサイトであることを認識してくれるため、企業名での検索に上位表示されやすくなります。
この仕組みにドメインエイジが入り込む余地は全くありません。
このように信頼性を担保する手法がドメインエイジに限らないため、ドメインエイジが占める重要性の割合が低下しているのが現在の状況です。
信頼性が担保できているならドメインエイジはさほど重要にならないということとも言い換えられます。しかしだからと言ってなんでも新規ドメインで制作していきましょうと推奨されるわけではなく、活用できるのであれば以前から使用していたものをそのまま使用することが推奨されます。
04. まとめ
ここまでドメインエイジについて説いてきましたが、まとめると、今はさほど重要ではありませんが、リニューアルには古いドメインを使用することが推奨されるということです。クライアントからドメインについて相談された際の参考にしていただければと思います。
何らかの事情でリニューアルの際に新規ドメインに変更しなければいけないとクライアントに慌てて相談されたとしても、現在の「ドメインエイジ」への捉え方をしっかりと説明していただければと思います。
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