広報活動と採用の仕組み化
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はじめに
株式会社エムハンドの岩松です。アートディレクターとして、弊社のアウトプットの品質向上に注力しております。同時に、近年では広報活動にも取り組んでいます。主な活動内容は、X(旧Twiiter)での社外への情報発信、社内への情報発信、記事の執筆、広報チームの運営・プロジェクト管理などがあります。広報活動の主要な目的の一つとして採用強化がありますが、それに加えて採用サイトの運営と定期的な更新も密接に結びついており、毎年6月にマイナーアップデートを実施するなど、継続的に取り組んでおります。採用活動は情報発信(ブランディング)と内部発信(インナーブランディング)の両軸で展開し、さらに、仕組みへと結びつけることで初めて、相乗効果が生まれると信じています。今回の記事では、2023年6月に開催されたLIG様とのオンラインセミナー「考えるデザイン - 意識と視点の育て方 - 」を基に、広報活動と採用の仕組み化について詳しくご紹介させていただきます。採用活動に課題を抱える方々にも参考になる情報が盛り込まれておりますので、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。
01. オンラインセミナーについて
株式会社LIGの宇都宮さん(@___shoxta_)よりお声がけいただき、2023年の6月に開催させていただきました。このセミナーでは「考えるデザイン - 意識と視点の育て方 - 」というテーマで、デザイン業界への興味を持つ多くの方々に向けて、デザイン思考と視点の豊かさを育む機会を共有し、クリエイティブな思考を促進することを目的に開催しました。ご参加いただいた皆様に、心から感謝申し上げます。対象は以下の方々です。
終了したセミナーになりますので…セミナーで訴えようとしていたメッセージのサマリーを記し、作成した資料も一定期間公開いたします。セミナーにご参加いただけなかった方々にも参考になれば幸いです。
< セミナー資料 >
自分で考える仕事、自分の頭で考えるということは本当に面白いことです。どうして面白いかというと、考えれば知ることができるからです。知るという喜び、自分で考えて自分のものにすること、賢くなることの実感、これが人を夢中にする。何故かを問い続け、依頼されていないときも、依頼されていないことでも、身の回りの物事に対して、常に問題意識を持ち、課題を見つけ解決へのシュミレーションを考えておくことが大切..。そんなメッセージを骨子に添えて、資本主義をハックするような、人間性を再浮上させるひとつのきっかけになれば…という想いで資料作成に至りました。
02. 広報の取り組みについて
本題の前に、僕はもともとSNSが苦手でした。学生時代にやらないことを決めたのでやらない!というだけの話ですが…話すと長くなるので割愛。はじめたきっかけは村松さん(@muuuuu_chang)との出会いでした。僕が制作担当したリクルートサイトとMARPをSNSで取り上げていただき、これは…直接御礼をしなければっと!とお会いする機会をいただきました。そこで、弊社の認知があまりにもないことを知り…(業界ではどうやら奇妙な存在らしい)「SNSを始めた方がよい(村)」→「YES!(岩)」の流れではじめることにしたわけです。アウトプットを続けることで自分自身を理解することにも繋がりましたし、SNSの楽しみとリアリティーも理解できました。また、どうせやるならば会社のブランディングにも貢献できればとおもい、会社の情報を織り交ぜつつ思想を発信していこう!という自分なりのコンセプトが徐々に固まりました。個人としての発信においては、採用効果はあくまで副次的な産物であり、僕自身の生き方が会社と同化(不純な動機ではない)しているのを近頃感じています..。以下は会社情報(採用にまつわる)の投稿と具体的な取り組みの一部になります。
< エムハンドペーパー >
採用サイトはつくって終わりではなく、採用サイトを起点にした情報発信が必要不可欠です。そのためには、会社の理解を深めていくことが必要になります。理解を深めるために、全体のアウトラインを採用サイトで具現化し、情報を4つのカテゴリーで分類し、カテゴリーを構成する要素の価値を再解釈することで、リアルな情報に変換することができます。客観的な視点をもち、これってあたりまえのことなのかな?ありがたいことかもしれないぞ!っと機能的な情報に付加価値をつけて、コンテンツに昇華したものがエムハンドペーパーになります。表現においては、デジタルからアナログの演出に落とし込む…という着想から「Webで広報誌」というアイデアに結び付きました。また「文字情報は読まれない」という課題を念頭におき、読まれるためにはどうしたらよいか?逆に文字の視認性を落としてみよう!という姿勢で、公開後の更新(育てる)を前提に運用も加味した設計に至りました。
< エムハンドは、私だ >
採用サイトには、社員のエムハンドにいる理由・存在意義を「言語化」する参加型の「エムハンドは、私だ」というコンテンツがあります。これは、組織の全体像を映し出すことをテーマに、出来るかぎり全体の生命力(エムハンド)を一人ひとりの「私」の中に映し出していこう!という…サイトコンセプトを体現したようなコンテンツになります。システムというのは「壁」であり、それを自分たちに対抗する壁「権力、システム、無意味なもの」と捉えるか、そもそも自分たちがその壁を構築している「主体」と捉えるかでものの見え方は大きく変わてきます。今は「守る」よりも、アイデアを積極的にオープンにして意見をもらい、皆でブラッシュアップしていく流れをつくる。世の中が大きく動き、アイデアが飛び交う意見過多の時代であるからこそ、世の中を前向きに行動する「攻める」力が問われています。そのためコンテンツができるまでのプロセスも発信しました。エムハンドにおける私を定義することは、前向きな行動のひとつの基盤になると考えています。今後も、新入社員の入社日にアンケートを実施・回答いただき、採用結果の事実化をコンテンツを通しておこなっていく予定です。
03. WCMの実現
激しい環境変化の中、これまで以上に現場の一人ひとりの自律的な判断・行動が求められています。この状況下において、ビジョン浸透を、従来の「受動的」なアプローチから「積極的」なアプローチに転換しています。企業の存在意義・目指す姿から、日常の判断や意思決定基準が明確化することを目的に、WILL(将来のビジョン)、CAN(今できること)、MUST(今やるべきこと)を一人ひとりが定義し、プラットフォーム化しています。このプラットフォームは月次の報告会や上司との面談で積極的に活用されており、組織内でのコミュニケーションの強化に繋がっています。採用サイトを制作する際、ここまで仕組みに落とし込まないといけない…というビジョンがやっと形になってきました..。また、広報活動を通じて、組織の力と価値観を広く共有し、外部からの評価を向上させることを重要視して、以下の心構えを設けています。
< 広報業務の仕組み化 >
広報業務の仕組み化については、社外と社内の情報発信を設計したプロジェクトシートで管理しています。業務のINDEXをまとめ、別タブでタスクごとにスコープをまとめて役割を分担しています。また、広報チームとの月次報告会(毎月1回)を通して、情報の共有・取り組みの協議・やることを明確化して仕組みのブラッシュアップに繋げています。今期の新たな取り組みとして、社内向けのラジオ番組「M-Radio」がはじまりました。また、広報活動を月初にまとめて社内広報する「M&M」もあります。社内の反応(リアクション)を高めるべく…活動コンセプトは「楽しく厳しく」と定め、外と内をつなぐ役割を担っています。
04. おわりに
組織をスケールさせるために、仕組の改善を続けることが重要で、完璧な組織は存在しないのではないかと考えています。また、ビジョンは必要なときに共有できればいいんじゃないかとも思います。人が集まることで「組織」ができて、やりたいことよりも、やらないといけないことが増えて、人の集合を同じ方向に揃えて機能する「場」の形成をビジョンが手助けしてくれる。そうして、一人では出来ないことが為されていく…この連続です。出会いもあれば、別れもあります。その線分をすれ違っただけだとしても、エムハンドに所属したことが素敵なものに変わるように広報活動が担う役割の大きさを感じているところです。会社として「複雑な経営は行わず(福利厚生などもカット)給与に反映する」という基本的な方針があります。AFTERコロナの世界において、新たな潮流を生み出す働き方改革。DXの波によりWebコミュニケーションのイノベーションも加速したことで、経済全体のトレンド変化にも結び付いていることは明らかです。弊社でもリモートワークを推進したことで、次の課題が生まれてきたりもしています。人材の流動性が進み、転職が当たり前になりつつある今日、情報発信は人材価値に直結します。そのため、案件の稼働状況・リソース状況も含めた組織の状態を認知して、情報発信をノズルのように開閉してコントロールする必要があります。人と人の間の関係性はいくらでも育つし、個別性が高く、既に一人ひとりの手元にあるものです。結局人ありき…だから出会いを形にしていくのです。
< 採用の告知 >
スクール在学生・卒業生限定の Webディレクター採用枠を「再」開設しております。①評価基準が明確 ②教育制度の充実 ③リモート勤務OK(週3)です。 ディレクターはエムハンドの「血」、エネルギーそのものです。教育制度の充実にも紐づきますが、弊社では、社員だけが視聴できる動画コンテンツ「M-CHANNEL」があります。これは、社内勉強会など部署の垣根を超えた情報を動画にして、これまた社員だけが閲覧できるメディアサイト「M-MEDIA」にアーカイブとして記録しています。良い決断に必要なもの…それは「生きた知恵」です。誰かの悩みはみんなの悩み。知識と情報は傷つけるためにあるんじゃない、誰かを救うためにあります。そんな蓄積された情報が、あなたの入社をお待ちしています。ご興味ある方は、下記より是非ご応募ください!最後までお読みいただきありがとうございました。