2021年の年度代表馬を考えてみる

今年も残り少なくなってきた。そうなると競馬をやっている人からすれば年度代表馬が気になってくるところである。では個人的に妄想してみよう。

各部門

最優秀2歳牡馬

12月13日時点でこれを考えるのは無駄だろう。というのも、まだ朝日杯フューチュリティステークスもホープフルステークスも行われていないので、それの実績を待たないといけないからである。

最優秀2歳牝馬

これは今のところサークルオブライフと見て間違いないだろう。朝日杯フューチュリティステークスでスプリットザシーが勝った場合は割れるだろうが、おそらくそれはないと信じたい。

最優秀3歳牡馬

これは今の所エフフォーリアで良いと思う。逆転の可能性があるのはタイトルホルダーであるが、そのためには有馬記念での勝利が絶対条件である。その上でエフフォーリアが惨敗するくらいの勢いでなければならない。
他の馬にチャンスはないだろう。

最優秀3歳牝馬

これは結構悩みどころである。まず牝馬三冠を分け合った3頭以外の候補はいないわけだが、実績を見るとこんな感じである。

ソダシ - 桜花賞1着、優駿牝馬8着、秋華賞10着、札幌記念1着、チャンピオンズカップ12着
ユーバーレーベン - 優駿牝馬1着、秋華賞13着、フラワーカップ3着、フローラステークス3着、ジャパンカップ6着
アカイトリノムスメ - 桜花賞4着、優駿牝馬2着、秋華賞1着、クイーンカップ1着、エリザベス女王杯7着

これを見ると、ソダシはダート挑戦したチャンピオンズカップで大敗しており、桜花賞以外の世代GIでイマイチパッとしない成績なのが懸念材料。一方札幌記念でラヴズオンリーユーに勝ってるところがプラス材料ではある。
ユーバーレーベンは秋華賞がそのソダシよりボロボロだという点が懸念材料な上、ジャパンカップでも6着に沈んでいるというのがマイナスに見えるが、このジャパンカップで負けた相手を考えればそこまで致命的ではない。とはいえ候補の中では一番可能性がない。
アカイトリノムスメは世代GIで安定感をバッチリ出しているのが高評価。一方エリザベス女王杯では7着と沈んだことがマイナスポイント。まあ典型的な前崩れの競馬に巻き込まれた以上、これがどう映るか。

以上を踏まえると、ソダシかアカイトリノムスメのどちらかになるだろう。

最優秀4歳以上牡馬

あまりにも候補が少なすぎる。事実上ワールドプレミアとコントレイルの一騎打ちである。テーオーケインズとカフェファラオが最優秀ダート馬に選ばれなかった場合に検討材料になる程度だが、芝偏重路線を鑑みれば候補にはなりづらい。で、この2頭を比較するならコントレイルでほぼ確定だろう。

最優秀4歳以上牝馬

逆にこちらは候補が悩むところが多すぎる。とはいえ、ほぼラヴズオンリーユーかクロノジェネシスで確定だろう。クロノジェネシスは有馬記念に勝つことが絶対条件。その上で国外でしかGIを勝利してないラヴズオンリーユーをどう考えるかという話になる。ただし、エルコンドルパサーとは異なり、国内で京都記念(GII)を勝っており、札幌記念(GII)でも2着になってるので、印象は変わってくるだろう。グランアレグリアは候補にもならない。これは下にある最優秀短距離馬になるので、こちらの部門で選ぶ必要性が薄いためである。アカイイトが有馬記念を勝った場合であるが、まあラヴズオンリーユーが優先されそうではある。

最優秀短距離馬

グランアレグリアで確定だろう。マイルGIを2勝しており、他の馬がマイル・短距離GIを1勝以下なので候補にもならないだろう。

最優秀ダートホース

これが結構困りどころ。カフェファラオ(フェブラリーステークス)かテーオーケインズ(チャンピオンズカップ)で終わり、とはならず、BCディスタフを勝ったマルシュロレーヌも考慮に入れなければならない。あとは東京大賞典の勝ち馬も考慮に入れる必要があるだろうが、いくら国際GIだからと言っても、地方で行われるレースなので優先度は落ちそう。

最優秀障害馬

中山グランドジャンプを勝ったメイショウダッサイが故障離脱中なので、彼と中山大障害の勝ち馬のどちらかになるだろう。それ以外の可能性は考慮しなくて良い。

年度代表馬

さて、これを踏まえると、以下の通りになると推定する。

エフフォーリアが有馬記念を勝つ→エフフォーリアが年度代表馬になる。やはり八大競走3勝は、海外GI3勝より優先するのが妥当。
クロノジェネシスが有馬記念を勝つ→クロノジェネシスが年度代表馬になる。グランプリ4連覇の偉業を考慮すると、紛糾するだろうがこちらのほうが丸く収まる。
他の馬が有馬記念を勝つ→ラヴズオンリーユーが年度代表馬になる。他の候補がいないためである。

運命の有馬記念は12月26日に行われる。

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