九州旅行(2日目)part2
午後。
別府駅→熊本駅に向かう途中、
お た駅(大分駅)で乗り換えを終えた。
大分駅→熊本駅への道中の乗り換えで
とあるお婆さんに、
この電車は熊本行くの?と
自分に尋ねてきた。
ええええ?
困惑しながらネットで調べて
自信なさげに たぶんそうです と答える。
そこから会話が始まった。
熊本に着くまでの間、ずっと話した。
2時間である。
コミュ力に乏しい人間(自分)にとって
知らない人間と話すには長すぎる時間だ。
が、なんとかなった。
聞くところによると、ご実家の大分で法事終えて
熊本のご友人宅へ向かう途中らしい。
岡山に住んでるらしく 少し親近感を覚えた。
大分の郷土(吉四六さん)の話とか
7歳のお孫さんとのエピソードや 世間話をした。
旅行が お好きらしい。
同世代であろう祖父母との会話を思い出しながら
話題をなんとか引っ張り出す。
(旅する祖父母世代、だいたい桜の名所、城、ご朱印、温泉を好き傾向)
四国の八十八ケ所の話題を出してみる。
お遍路はしっかり巡回済み。
しかも丙申(ひのえさる)(60年に一度)の年に。
※後で調べてみたが、
丙は干(10個で十干)、申は支(12個で十二支)で
10と12の最小公倍数60で60年に一度となるらしい。
前回が2016年なので、次回は2076年。
SF漫画の世界だが、生きていたら四国のお遍路回るか。
おばさんのお遍路の巡り方講座が始まる。
巡る途中、だんだん顔見知りができてくるそうだ
(特殊な例)。
その中で仲良くなった人と日程を合わせて
一緒にお遍路を巡るそうだ
(もちろん特殊な例)。
終いには一緒に旅行することになり
スペインの寺院も一緒に旅したそうだ。
(かなり特殊な例)。
そんなアグレッシヴなお婆さんだったので
話題が尽きない。
そんなこんなで2時間後、熊本駅に到着。
別れ際、話し相手になってくれたからと
千円を握らされた。
(こちらこそ楽しい話をありがとうございました
と感じてるのに。)
受け取れないです...!と断ったが、
経験上、祖父母世代からモノを貰うとき
サイフから出た時点でもう戻ることはない。
不可逆性を帯びている。
渡すとスタスタと軽い足取りで消えていった。
そういえば、しまなみ海道を歩いて完走した、
と言っていた。元気な人だったなあ。
18時ごろ、駅を出ると熊本城が見える。
近くまで行こう。さっそくバスに乗る。
城門はすでに閉まっていたので周辺を散策。
馬刺しを食べたかったが、ディナーは高い。
ランチでくるべきだここ。
馬刺しはまたの機会にして
熊本ラーメン『桂花本店』へ。
ちょうどカウンターが空いてなかったので、
カウンターではなく4人掛けテーブルに案内された。
他の客も来ていたので早く食べなきゃと少し焦る。
カウンター端の席が恋しい。
宿を調べる。
快活倶楽部の他に、泊まれるスーパー銭湯があった。
なんか良さげだ。行ってみよう。
22時。やっと着いた。『湯らっくす』
入ってみると
『本日はお客様が多くいらっしゃっているので
ご希望のお座席を使えない場合もございますが
よろしいでしょうか?』
と聞かれる。もう歩きたくない。
▶︎はい
いいえ
さっそく風呂に向かう。
かなり良い。
銭湯と名乗るだけあってかなり充実している。
サウナもある。“ととのう”を求めて、
滝みたいな水風呂もあったので挑戦。
寒さ耐性ゼロなのですぐに退散。
サウナーまでの道のりは遠い。
かなり満喫した。
さて、寝床を探すがその前に、
別府駅で買ったプリンを思い出す。
キャリーバッグでカラメルがこぼれていた。
(えぇ…きみ密封されてなかったの…)
昨日洗濯した洋服が犠牲になっている。
とりあえずプリンを食べよう。
プリンを食べた。美味しい...!美味しいけど!!!
かばんの中を片付けることを思うとすこしだけ憂鬱な味がした。
(案外大丈夫だった)
そして寝床探すが
ない!!!!!!!!!!!
覚悟はしていた。仕方ないのでイスにする。
幸いにも足置きがあったので、丁度いい体勢を探す。
イートインコーナーでは
他のお客さんの宴会が横で催されてた。(割とうるさい)
多少の光漏れや雑魚寝には耐えられるが
話し声(耳に入ったら集中しちゃう)は無理なので
結局イートコーナーが終わる1時ごろまで悶々としていた。そのうち寝ていた。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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