Tour of Japan(UCI2.2) St.8
レース情報
距離 104km 順位 78位 総合 25位
出場メンバー
レイモンド・クレダー
ライアン・カバナ、ドリュー・モレ
孫崎大樹、宮崎泰史
レースレポート
最終日の東京ステージ。
美濃ステージに続き、総合リーダーのJCLは逃げに行かれても、2分以内でゴールすれば良いので、スプリントに持っていかないだろう。
また、最終日ということもあり、各チーム勝利を狙う。
アタック合戦の激しいレースになると思われた。
キナンも、ステージ狙いで攻撃を仕掛けていく。
レイモンドも乗れれば逃げに乗るが、スプリントになった場合に備える。
他のメンバーはDNF覚悟で逃げに必ず乗る。
予想通り、リアルスタートからアタック合戦が永遠と続く。
中間スプリントが近づくと、ポイント賞狙いのシマノがコントロールし、中間スプリントまで、完璧にコントロールされた。
なので、スプリント賞争いからのアタックを警戒する。
が、ここも繋がり続ける。
また、今日は風が強く、抜け出してもしっかり踏めないと差が生まれない。
集団の方が有利な感じだった。
昨日の勝者であり、昨年のU23世界選手権9位のマックスウォーカー選手と飛び出す。
やはり、めちゃくちゃ強く、死ぬ気でこちらも踏むが、集団に戻される。
ずっとアタック合戦を繰り返し1時間くらい経過し、集団もなんか疲れ気味になってきた頃、2人するすると抜け出す。
そこに1人、また1人抜け出し、追走がかかる。
「これは決まる。」
そう思い、無理やりでも追走をかける。
同じタイミングでBS河野も抜け出してきたので、合流。
さらにブリッジレーンも1人着いてきて、3人で前の4人を追う。
すぐに追いつくことに成功し、7人の逃げができる。
ある程度タイム差が開くまで踏む。
皆、しっかり協調でき、快調にローテーションを回す。
ようやく集団と一定の差になる。
ここからは、少し三味線を引きながらローテーションを回す。
集団は逃げに乗せれなかった、愛三、シマノがコントロールを開始していた。
JCLではなく、他のチームがすぐに引き始めた時点で、この逃げは捕まる可能性が高いと判断した。
そのまま、3周ほど逃げるも、タイム差が縮まり始める。
逃げは一定ペースで走れてはいけるが、ここから、もう一度上げて逃げることはできなさそう。
捕まる前提で動く。
案の定、次の周では20秒を切るくらいになっていた。
補給所のポイントでは、すぐ後ろに集団が迫ってきた。
それを嫌ってか、ブリッジレーンがアタック。
BS河野も着いていく。
僕はすぐに着ける位置ではなかった。
他のメンバーは着いていきそうにないので、僕も追いかけるのをやめた。
集団はスプリントに向けて各チーム隊列が整っており、追撃ムードも十分。
集団スプリントになると判断し、最後に一仕事するために休める。
ラスト2周。
逃げは全て捕まる。
引き続き、シマノ、愛三がコントロールしていた。
キナンも僕以外はまとまっていたので、そこに合流する。
ラスト1周。
ライアンを筆頭に上がっていく。
今の僕より、ライアンを残した方が良いと判断し、僕が前に出る。
残り半周。
どのチームも前に上がってきて、カオス。
僕はレイモンドと離れないように、彼をマークする形で進む。
ドリューとライアンが上がっていき、そこに僕らがはまりにいく。
2人が先頭を引き始めてくれたので、僕とレイモンド、泰史で並び、後ろに着く。
2人だけでゴールまではもたないと判断し、トレンガヌが上がってきていたので、入れる。
そのまま、ラスト2kmへ。
ここで、右から上がってきたチームに先頭の僕が押される。
ちょうど、前のトレンガヌの右側に少しタイヤが被っていたこと、トレンガヌも動きの流れで右側に動いたこともあり、ハスってしまう。
なんとか耐えそうになるも、耐えきれず落車。
さすがに押された上に、この先に前の選手の後輪があったら、どうしようもない。
耐えようとしたことと、スピードが上がっており、集団が伸びていたこともあって、大きな落車にならなかった。
レイモンドも巻き込まれず、本当によかった。
ドリューとライアンはラスト1kmまで引ききっており、レイモンドも単騎になりつつ5位に入ってくれた。
もし、僕が残っていて、最後に発射できていたら、3位以内でUCIポイントが取れていた可能性が高かった。
最後の最後に落車し、久しぶりにメンタルがやられかけた。
たくさんのファンの方が来てくださり、応援してくださったのに関わらず、ゴール後はまともに挨拶できず申し訳ありませんでした。
ゴール後は着替え次第、すぐに病院に行き、検査していただきました。
骨折等大きな怪我はなく無事です。
ただ、NZで転けて縫った所と全く同じところを削ってしまい、再び10針縫いました。
連戦だったので、少し休もうと思っていたので、休む大義名分ができたと思い療養します。
全日本には間に合うので、しっかり回復し、準備し、挑みたいと思います。
8日間、たくさんの応援ありがとうございました!