ホラー映画

まだ役者として食ってけないので、昼と夜飲食でアルバイトをしています。でもたまにこの週全然入れてないなって時は日雇いバイトをする時があります。最近は日雇いバイトも色々増えていて、工場のピッキング作業や検品作業など沢山あるけれど、結局コスパがいいってことで引越し業務に行き着くのが大半だと思う。早く業務が終わっても雇われた時間までの給料がでるし、残業になればちゃんとその分支払われ、1日で1万以上稼げたりするので引越し業務はいつも取り合いなのだ。その引越し作業の注意点の欄のNGな服装にジーパンが挙げられてるのを多々見かける。

確かジーパンといのは元々鉱山で働く人に向けた作業着がルーツらしい。そんな過去を持つジーパンが今や作業着としてNGを喰らってるのは、ジーパンがファッションの重要なアイコンに様変わりしていて「ジーパン=お洒落着」と世間に浸透してるが故なんだと思う。確かに街を歩けばジーパンをオシャレとして履いてる人など容易に見つけることが出来るし、テレビや雑誌ではデニムコーデといった特集も組まれるほどだ。

もしかしたらジーパンのように本来の用途とは違う形で世間に広まったものって結構世の中に溢れているのかなって思う次第であります

最近見た映画の「私はゴースト」でもこの感覚になってしまったのだ。「私はゴースト」はある一軒家に取り憑いた亡霊エミリーが雇われた霊媒師と共に自分が死んだ原因と成仏できない理由を解決していくミステリーホラーだ。

ここで改めて気付かされるのが、幽霊は元々人間だったって事なんです!いや、そんなん当たり前じゃねぇか!!って言う人もいると思いますが映画で取り上げられる幽霊ってのは呪いやら瞬間移動やらを使い脅かしてくるから「幽霊=おぞましい物」として捉えてる人が大半じゃないかと思う。テレビから出てきたり増えたり全身真っ白だったり、そんな物が人間だったって結びつけるのが難しいとは思うけれども、、、笑

この映画ではまず幽霊のエミリーが主人公という設定だけでも他のホラーとは違う。そしてその主人公の幽霊エミリーは物音などで驚いたりととても人間味が溢れているのだ。そこで、「あ!幽霊って元々人間だった!」と気づかされるんです。

もちろん映画ってのはエンターテインメントだから見てる物を楽しませなければいけない方向に走るわけだから、幽霊も「呪い」といったおぞましい偶像にしたくなるのも分かるけれど、やっぱり死ぬ前は僕らと同じように生活して小さな事で泣いたり、笑ったり、怒ったりとふつうの生活をしていたんだと思うのよ。

確かに幽霊も人間味あるんですよーの作品ばっかだったら面白くないし、幽霊っていう偶像を恐ろしいものにしたからこそこのような作品の良さが引き立つんだと思う。そして最後にはどれだけあらゆる事が人間目線で決めつけていたのを思い知らされるし、ちゃんとホラーとして昇華してるのがとても良かった。

でもまた見たいかと言われると、お化け系ホラー苦手の僕ほNO!!って答えるけれどねー笑

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