見出し画像

アンダーライン引く?引かない?

こんにちは。倉増哲州です。

こういうことをやっていますと、必ず必要になるのが“台詞覚え”
本番はもちろん、お芝居の稽古でもなんでも台詞を覚えておかないとなんにも始まらない。なんにもできない。

最近、ふと思ったのですが、
学生の頃、みなさんは教科書に蛍光ペンとかで重要な場所とかテストにでそうな場所にアンダーラインを引くタイプでした??

僕は、重要な場所は元々太字になってたりするし、アンダーラインを引いてしまうとそれだけで勉強した気分になるという理由であんまり線を引いたりするタイプではありませんでした。

うってかわって、お芝居をやっていると
自分の台本、自分の台詞の部分に綺麗に蛍光ペンなどでアンダーラインを引く人、
自分の台詞、他人の台詞関係なくアンダーラインを引かない人。
2種類いるんです。
大きく二つの流派が存在します。

僕はちなみに引かない派の人間です。
別に大きな理由はないのですけど、たまたまお芝居始めたころに先輩が
自分の台詞ばっかり大切にしてたら良い芝居はでけへん。
線を引いちゃったら他人の台詞を聞くことができなくなるからアンダーラインは引かない方がいい。
引くなら自分以外の台詞に引け。
と言われたことがあるから。

ただそれだけ。完全に言われたからそうして今まで来てるだけ。
だったんですが…
最近、やっと、ようやくあの先輩が言ってた本当の意味が体感で分かってきたような気がするようになってきました。
(たぶんまだ全然わかってないんでしょうけど…)

なんでも、結果にはそこに至るまでの流れ、文脈があるわけで、
そしてその結果も次の瞬間には次につながる過程でかなくなるわけで…
要は、自分の台詞は誰かの行動とか言動を受けて、感情が動くからの台詞だし、自分が言葉を発したら相手に何かしら影響を及ぼす… みたいな。

勉強も似たような感じのとこあるもんね。
分かりやすく歴史とかだったら、鎌倉幕府ができたのは、
それまでに京都で飢饉があったり、内乱があったり、朝廷の力が弱まって
そこで武士が力をもち、その中で平氏が権力を振りかざすようになり…
みたいなそこに至る、大きな理由、文脈がある。
この流れを理解するのが一番の近道なような気がせんこともない。
この流れさえ分ってたら、平安時代の次に大政奉還は起こり得ないわけで。

台本においても然りでなのかなぁって。
アンダーライン引かない派の僕はこんな風に思ったりするのです。

しかし!これは声を大にして言っておきたいのですが、
かといって、アンダーラインを引く派の人が駄目!って言っているわけでは全くありません。
ここ重要なので(太字)アンダーラインを引いておきます!笑

別にどっちが良い、どっちが悪いとかの話じゃなくて、もちろんその人その人にあったやり方、やりやすいやり方があるだろうから。
僕自身、アンダーライン引く派の人ですごい俳優さんいっぱい知ってる。

一回、引く派の人のお話とかも聞く機会があれば聞いてみたいなぁ。

ってことで、みなさんは教科書アンダーラインは引いてました??

いただいたサポートは、南森町グラスホッパーズの活動と更なる発展の為に大切に使わせていただきます。