仙台市荒浜海岸防災林保育と海岸遊び・巨大ハゼ
7月2日(日)に仙台市荒浜北官林にある「荒浜潮除須賀松の森」にて、海岸防災林の保育イベントが開催されました。今回のイベントは公益社団法人宮城県緑化推進委員会が行っている「岩沼・荒浜潮除須賀松の森」保育事業の一環として実施されました。県内の親子総勢48名が、宮城県森林インストラクター協会の指導の下、海岸防災林の保育活動や海岸エリアのレクリエーションに取り組みました。
開会式では宮城県緑化推進委員会の田中事務局長より、ご挨拶をいただきました。
保育作業では植樹した苗木の周りに生えた雑草の除草や、枯れ木の処理等を行いました。
苗木回りだけではなく、植樹地に設置されている防風柵に絡みついたクズの蔓の除草もしました。残存緑地や隣接する植樹地から柵を乗り越えてくるクズは、放っておくと自分たちの管理する植樹地内でも根を張り、クロマツに絡みついてしまいます。そうすると真っすぐにクロマツが伸び無くなったり、最悪の場合枯らしてしまったりするので、しっかりと取り除きました。
保育作業だけではなく、移動時には海岸防災林周辺の自然観察もしました。様々な葉っぱ遊びに挑戦に挑戦したりしながら、海岸特有の植物について学びました。
保育作業の後は海へ出発!
砂浜に落ちている「レジンペレット」と呼ばれるマイクロプラスチックゴミを集めながら、ビーチコーミングをしました。
最終的にはビーチコーミングもそこそこに波打ち際まで来ました。中には遊びに夢中になって、波を被り足がずぶ濡れになってしまう子どももいました。
午後の活動はちょっとした工作からスタートです。
竹串の先に固定されているサルカンにタコ糸を結び、反対側はボンドでキブシの枝に差し込んで固定すれば即席の釣り竿が完成です。
釣り竿が完成したら、いよいよ貞山堀で釣り開始です。
今回は市販の竿で浮き釣りをしてハゼ等を釣りつつ、先ほどつくった竿で岩陰に隠れているクロベンケイガニを狙います。
程なく次々と魚を釣り上げる子ども達。カニもスルメをエサにしてクレーンゲームの要領で岩陰から釣っていました。岩にカニが当たるとエサからハサミを離してしまうので、釣り上げる時は緊張感がありました。
カニも魚も大漁となったところで、今回の活動は終了となりました。
今回保育活動の場となった海岸防災林は植えてから数年が経過し、順調にクロマツは成長していました。今後は枝打ちや本数調整伐といった整備が必要になってくると思われますが、これからも沢山の方々とともに保育活動に取り組み、海岸防災林の成長を見守っていきたいと思います。