優雅な日曜の夕方を過ごそうとしたら本にカフェラテをぶちまけた
最近週末はいつも恋人と過ごしていた.今週は久しぶりに土日とも一人で過ごした.今日は朝からお茶の習い事に行き、お昼は新宿の珈琲西武でランチをし、食後にコーヒーを飲みながら昨日買った本を読んだ.SNSで高校時代の先輩が紹介していた本のタイトルに惹かれ久しぶりに本を買った.
「あやうく一生懸命生きるところだった」
韓国のイラストレーターの著者が書いた、頑張らずに生きていこうと説くエッセイ.これからどう生きていこうか、漠然とした不安をここ最近ずっと抱えているが自己啓発本を読む気にはなれないし、こういうエッセイだったら気楽に読めて良いかなと思った.
食後のコーヒーを飲みながらゆっくり読書.冒頭のゲーテの言葉の引用がすごく刺さって引き込まれた.しかし私はいつもカフェに来ると周りの人たちが気になってしまう.どういう関係性でどんな話をしているのか.めちゃくちゃに聞き耳をたててしまう.今日も例の如く前の席に座っている男女の話が気になる.途中からは読書しているふりしながら、もう完全に彼女らの会話をガン聞きしている.
最初は勧誘系かなと思っていたが、どうやらそうではないらしい.(アプリで知り合ったらしく、これまで会った人の中にお互い勧誘系の人がいたという話題があった)でもその割には話の内容が恋愛しようとして会っている風には感じない.女性が夢の実現のために自分が今していることを語っていて、やっぱり勧誘では?と思ってしまう.私の席から見える男性の顔をたまに見ながら、彼は今どんな心境なのかと考えながら、ここで本を読み進めるのは諦めた.
彼女らが店を出てからしばらくして、私も帰ることにした.駅についてスーパーにより買い物をして家に戻った.そして少しダラダラした後、コンビニでカフェラテを買って家のすぐそばの川のほとりのベンチで本の続きを読むことにした.日曜夕方に川辺でゆっくり過ごせば、明日から少しはがんばれるかなと.
カフェラテを飲みながら本をめくると、手が滑ってカフェラテが本と靴にこぼれた.ほぼ手ぶらで外に出たから拭くものもないしどうしようもない.
「読み終わってもBOOKOFFに売るなよ」
そういうことかな.昼にコーヒーを飲んだからとカフェラテにしたおかげでコーヒーほど濃いシミにもならなかったし.
まだ読み終わってないけど、ふと思い出した時に読み返すだろう一冊が増えた.