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コロナ禍で手数料が無料になるMOTION GALLERYのプログラムを解説します

こんにちは。MOTION GALLERYのディレクターの出川です。緊急事態宣言の延長がアナウンスされ、私たちMOTION GALLERYも「AIDファンディング・プログラム」の延長を決めました。今回は、「AIDファンディング・プログラム」がどのようなものなのか、そしてコロナ禍にクラウドファンディングをどう利用すべきなのかをまとめます。

どんな場合にクラウドファンディングが有効か

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プラットフォームとしては、「どんなプロジェクトでも」と言いたいところですが、クラウドファンディングの性質上適しているケースというものがあります。コロナの影響を受けたことを理由にクラウドファンディングを行う場合、私が考えるクラウドファンディングに適したプロジェクトは以下のようなものです。

・すでにお店やご自身などのクラウドファンディングの主体の活動歴があること
・明らかにクラウドファンディングが必要な状態であること
・今すぐお金が必要なのではなく、数ヶ月後に集めたお金が支払われれば窮地を免れることができそうであること


活動歴がない場合は、クラウドファンディングを行うのが難しいのでまず活動を始めて周りの方に知っていただくのが優先です。クラウドファンディングが明らかに必要出ない場合というのは、資金が潤沢である場合などです。クラウドファンディングをやってはいけないということではありませんが、コロナ禍を理由にして資金を集める場合共感を得づらいでしょう。今すぐお金が必要な場合は、まずは国の給付金は無利子貸付を利用しましょう。クラウドファンディングを行ってからお金が入るまでには、少なくと2ヶ月程度みておく必要があります。

どうすればクラウドファンディングを開始できるか

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上記を踏まえて、クラウドファンディングをやると決めた場合に、必要な手順をMOTION GALLERYの場合で説明します。

MOTION GALLERYのプロジェクトを始めるまでの手順

・MOTION GALLERYのウェブサイトでアカウントを作成
・MOTION GALLERYのウェブサイトの「プロジェクトを始める」からプロジェクトの簡易な概要を投稿(これは外部に公開されることはありませんし、リターンなどの詳細を明記する必要はありません。)
・MOTION GALLERYから審査を行い連絡が来るので、必要事項をフォームに明記して返送(フォームはスタッフより送られてきます)
・あなたのアカウントでプロジェクトを投稿できるようになります(まだ公開はされません。プレビューを確認しながらプロジェクトを作成できる画面を使えるようになります)
・プロジェクトページが完成したら、公開の審査ボタンを押す
・MOTION GALLERYのスタッフが審査を完了すると公開

ここまでで、最短5営業日ほどで行うことができます。(プロジェクト作成にもっと時間がかかる場合はそれ以上になります)。プロジェクトを開始してから終了するまでの期間はおよそ45日程度がおすすめで、プロジェクトが終了した月の翌月末に集まったお金が振り込まれますので、アカウントを作成した日から最短およそ2ヶ月程度でお金を受け取れるということです

「AIDファンディング・プログラム」は何をサポートしてくれるのか

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本題の「AIDファンディング・プログラム」について説明します。ざっくり言えば、コロナ禍の影響でクラウドファンディングを行う場合手数料を無料にするというプログラムです。MOTION GALLERYの手数料はクレジットカード手数料の5%を含め10%で、すでに業界最安値。そこから、私たちの運営手数料を引いて、クレジットカード手数料の5%のみでプロジェクトを行えます。(そのため、このプログラムは私たちの持ち出しのプロジェクトで一切の利益はありません)。

対象になるプロジェクトは、新型コロナウイルスの影響により中止・延期・代替開催もしくは営業休止に関連するプロジェクト。くわしくはこのページをご確認ください。ここでは簡易的に概要をまとめます。

手数料が無料になるプロジェクト

・新型コロナウイルスの影響により中止・延期・営業中止になったイベント、店舗、文化施設・宿泊施設などが行う
・または、上記の方に資金や物資を届けるために行う

手数料が無料になっても、サポートは手薄になることはありません。これまでにこのプログラムを使ってファンディングしてきたプロジェクトの中に一億円を超える支援をあつめたプロジェクトがいくつもあることから、わかっていただけると思います。

他のプラットフォームとの差別化は何か

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コロナ禍における手数料の割引を行っているプラットフォームは他にもあります。そこでプロジェクトを行おうとしている方が気になるのは差別化ポイントだと思います。この質問に誠実に答えるためには、これまで行ってきたこのプログラムを利用したプロジェクトを見ていただくのが良いかと思います。

「未来へつなごう!!多様な映画文化を育んできた全国のミニシアターをみんなで応援ミニシアター・エイド(Mini-Theater AID)基金

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集めた金額:3億3102万5487円
掲載担当者:大高

「登山者の安全と安心を提供する山小屋を、みんなで応援しよう!「山小屋エイド基金」」

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集めた金額:9687万1982円
掲載担当者:出川

「本屋さんを支えたい。ブックストア・エイド(Bookstore AID)基金」

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集めた金額:4754万8000円
掲載担当者:大高

「新型コロナウイルスに、心の豊かさまで奪われたくない!日本全国の小劇場演劇を守りたい!!「小劇場エイド基金」」

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集めた金額:2200万1899円
掲載担当者:大高

「「続けコミティア」自主制作漫画誌展示即売会COMITIA 開催継続支援プロジェクト」

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集めた金額:1億4千791万1500円
掲載担当者:近藤


このプログラムをやろうと代表の大高が言い出したのは、まだ他のどのプラットフォームも手数料の減免を発表していない2020年2月27日のことでした。株主を持たず自己資金でプラットフォームの運営をしているMOTION GALLERYが手数料を一切とらないのは、そのプロジェクトの掲載工数を持ち出すことと同義で、スタッフはとても驚いたのを覚えています。それからというもの、緊急事態宣言が発出されるたびにこのプログラムを延長し、今までにさまざまなプロジェクトを行うことができました。

クラウドファンディングを行うのは勇気のいることですが、プロジェクトを通して資金だけでなく、困難な時にも支えてくれる顧客の方、ファンの方、同じ気持ちを持っている方とのつながりを得られるこの仕組みだからこそ、できることがあると考えています。

(文:出川 光)

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