見出し画像

プロジェクトを掲載で終わりじゃない。クラウドファンディングの成功を大きいものにする「アップデート」の書き方

クラウドファンディングのことが掴めてきたところで、掲載後の大事な要素「アップデート」についてもおさらいしておきましょう。プロジェクトを掲載してから困るよりも、先にどんなものかを掴んでおき、ネタの準備をしておくだけでアップデートを簡単に作成することができます。

アップデートとは?

アップデートとは、プロジェクトを掲載した後に、その進捗やコレクター(支援者)、支援を迷っている人に向けて情報発信ができるブログのような機能です。写真やリンクなどを挿入でき、見る人はプロジェクトページから簡単にアクセスすることができます。

アップデートはここからアクセスできます。マルに入っている数字はアップデートの数。このプロジェクトは実に54ものアップデートを更新しています。

アップデートは、プロジェクトを入稿、掲載、更新する時に使う管理画面から書くことができます。一般的なブログのようなエディタなので、簡単に書くことができるでしょう。

アップデートでやるべきこと①更新頻度

アップデートでやるべきことは、まずは更新頻度を高く保つことです。プロジェクト掲載中は最低でも週に1回、できれば毎日掲載するのがおすすめ。アップデートを更新することで、プロジェクトを宣伝する切り口が生まれます。毎回同じ内容をSNSなどで発信するのは気が引けますが、「アップデートを更新したよ」とリンクをシェアすることで、プロジェクトを宣伝しやすするためにも更新頻度は重要です。また、「このプロジェクトは動いているな」「本気なんだな」と思ってもらったり、プロジェクトの信頼度を上げるためにもできるだけ頻繁に更新しましょう。

ここで「自分には無理そう」と思った方! きっとその感覚は合っています。アップデートを執筆するメンバーを迎え入れましょう。書くのが好きな人や、インターネットで発信するのに慣れている人をアップデートの担当者にアサインするのもアップデートの更新頻度を高く保つためにおすすめです。

アップデートでやるべきこと②支援者とコミュニケーションを

プロジェクトをすでに支援してくれたコレクターも、これから支援しようか迷っている人も、起案者からの発信を待っています。支援したのにお礼を言われなかったり、支援したいけれどプロジェクトから全く発信がなければ気持ちが下がってしまいます。プロジェクトを支援してくれるコミュニティの熱量を下げないためにも、アップデートではコミュニケーションを意識しましょう。

具体的には、単なるぶっきらぼうな情報発信や事務連絡ではなく、プロジェクトのサイドストーリーやコレクター(支援者)の気持ちに応えるコンテンツを織り交ぜて発信するのがおすすめ。この記事の一番下に、おすすめのアップデートのネタを書いておきますので、ぜひ参考になさってください。

アップデートでやるべきこと③リターンの発送が完了するまで

アップデートの掲載はいつまでやればいいのか? 多くの方がこれに迷われるでしょう。答えはリターンの発送が完了するまでです。プロジェクトの募集期間が終了しただけでは、まだコレクターはリターンを手にしていません。リターンがコレクターの手元に届くまでは、細かく情報をアップデートし、コレクターの不安を取り除きましょう。すべてのリターンの発送が終わったら、これまでの支援のお礼をしてアップデートの掲載を完了するのがよいでしょう。

アップデートの切り口に困ったら。切り口のネタをどうぞ。

ここまで読んでくださったあなたの頭の中には、アップデートで伝えたいことがたくさん浮かんでいるはずです。それにプラスして、おすすめのアップデートの切り口をお伝えします。

プロジェクト序盤におすすめ
・掲載時の支援者へのご挨拶、開始の挨拶
・プロジェクト本文に書ききれなかった想い
・プロジェクトを一緒に行ってくれたメンバーの紹介やお礼

プロジェクト中盤におすすめ
・プロジェクトをおすすめしてくれる著名な方などの賛同コメントの紹介
・具体的なプロジェクトのこぼれ話、サイドストーリー
・(映画などの場合)スタッフでリレー式に他己紹介やエピソード紹介、制作日記など
・リターンの紹介(1回につきひとつくらいを紹介)
・支援コメントひとつひとつにテキストでお返事

プロジェクト終盤におすすめ
・最後のお願い(集めたい金額についてや、その理由、想いの紹介)
・プロジェクトの振り返り

上記にプラスして、プロジェクトのこんな節目でもアップデートを。

プロジェクトの節目におすすめ
・キリのいい数字まで募集金額が集まった時に、報告とお礼
・募集金額が目標金額に届いた達成時に、報告とお礼
・リターンが完成した時に(プロジェクト掲載中でもOK)、報告とお礼
・ストレッチゴール設定時に、報告とその背景の説明
・プロジェクト終了3日前から、当日まで、「あと○日!」というカウントダウンと最後のお願い
・プロジェクト掲載最終日の朝に「最後のお願い」や「今日が最終日です」という最終日のお知らせ
・プロジェクト掲載終了時、集まった金額の報告とお礼
・リターン発送開始時、発送開始のお知らせ
・リターン発送完了時、発送完了のお知らせ

アップデートを活用してクラウドファンディングを成功させる

クラウドファンディングに重要なアップデートについて、少しイメージがついたでしょうか。アップデートを掲載することは、地道な作業であり、「本当に意味があるの?」と思う方がいるのも(筆者個人的には)わかります。けれど、長らくクラウドファンディングに携わってきて、アップデートが成功の要因のひとつであることは自信を持って断言できます。

もちろん、稀なケースもありますが、クラウドファンディングが終了した時に「もしかして、もっとアップデートを書いていれば集まったかな」という後悔を残して欲しくないのです。アップデートを通じてコレクターや自分を応援してくれる人たちからいただくフィードバックや、つながりは一生もの。ぜひ楽しんでアップデートを執筆してみてください。


MOTION GALLERYのスタッフはアップデートの相談にも乗ってくれます!
プロジェクトを掲載してみたい方は、まずはMOTION GALLERYにアクセス。

(文:出川 光)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?