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自民党総裁選は出来合い選挙か。
穿った見方をすれば、今回の自民総裁選、候補者の多さが何か胡散臭い。一桁支持率で当選しそうも無い候補が一杯いる。派閥時代は、ニ〜三人の候補者が、派閥間や派閥内の合意で選出されていた。派閥が解消されたとは言え、影の派閥は存在している筈だ。今回も影派閥の有力議員の間で、だいたいの合意がいつものように成されたと考えるべきだろう。
候補者が多い場合と少ない場合では違いがある。総裁選は一回または二回の投票で決まる。一回目で誰も過半数を取れなかった場合は、上位の二人で決選投票が行われる。現在の下馬評では、小泉と石破が上位の二人である。
ここで、人気のある小泉が最初に過半数を取れば、それで決まりである。自民党の多くの重鎮達は小泉を首相にしたくないだろう。その為には票を薄めて確実に決戦投票に持ち込む必要がある。支持率二位の石破は自民党内では人気が無い。
ここに、党員一般票と議員票の重みの違いが利いてくる。影の派閥の意向に添わない候補を落選させるためには、決選投票に持ち込めば良いのだ。多数の候補者擁立によって、一人当たりの得票率を下げ、過半数割れを確実にして決戦投票に持ち込める。
小泉が一般に人気あるのは美毛面だからである。これがブ男ダサ男だったら、今のような人気は無いだろう。また言っている事や風の見方も親父と同じだ。政治屋小泉家の世襲議員である。
石破が支持率二位の理由が良く分からん。総裁選に四回も失敗した男だ。自民党の批判も辞さない人なので、今の自民党を快く思わない自民党員や自民支持派に、支持されていると言う事か。でなければ、TVに映る顔に猫が大喜びするので、世の中猫派が多いと言う事なのだろうか。