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The biter is bit.噛む者は噛まれる。やがては己のが身に。

米国の政治経済、軍事、報道機関マスメディアを牛耳ったユダヤ人社会。大統領選をも左右できる政治的力を持つ。米国の全てをユダヤ人とイスラエルが有利になるように仕組んだ。

その結果、米国は大統領選を控えて、イスラエルのガザ攻撃を止めさせる事ができない。イスラエルを非難し行動すれば大統領選で負ける。またロシアのプーチンと同様に、ネタニヤフは政治生命を維持する為に戦争を止められない。

従ってガザと中東の戦争は止まらない。イスラエルのネタニヤフ政権と、それを支持する保守ユダヤ人の思惑通りだが、彼らの望む未来は来ない。何故か。

その前に、イスラエルと中東アラブ諸国の紛争を大雑把に整理しよう。

第二次世界大戦中、英国は流浪の民であったユダヤ達に、連合軍側に協力(金の話)すれば、利権を持っていたパレスチナの地を与えると約束した。

同じく国を持たないパレスチナ人達には、英国諜報機関のある活動員を送り込んで、パレスチナ人達に反ナチドイツに協力すれば、その地に建国できると吹き込んだ。この間諜スパイは、アラビアのローレンスと呼ばれ、後に映画にもなり戦後の西側では英雄扱いされた。

戦争が終わると、英国はユダヤ人達には約束通り土地を譲渡し、イスラエルを建国させた。その地に数百年住んでいたパレスチナ人達は、ローレンスが英国に逃げ返った後、そのまま置き去りにされ、建国の希望は朝露の様に消えた。

最初はおとなしかったイスラエルのユダヤ人達は、やがてユダヤ人入植者を投入して、元から居たパレスチナ人達を追い出しにかかった。これに反発したパレスチナ人と周辺のアラブ諸国は、ユダヤ人を追い出すために軍事行動を起こした。中東戦争の勃発である。相手も知らず己も知らず四度戦い、米国の支援を受けたイスラエルに四度も負けた。

そしてイスラエルは国連決議に反して、戦勝地を我が土地として、更に入植者を送り込み領土化した。かくして、世界最大の天井の無い監獄ガザができあがった。ハマスは最初はパレスチナ人を助ける、互助会の様な素朴な組織であったが、イスラエル政府からの迫害に、次第に武装闘争を強め戦闘集団へと変貌した。

以上が、戦後のイスラエルとパレスチナ、アラブ諸国との大雑把な経緯である。

2024年10月現在、パレスチナ人の反抗を阻止する為に、ハマス殲滅せんめつの名の下に、イスラエルはガザを破壊した。目的はハマス殲滅ではなく、都市を一旦破壊した後、イスラエルが完全に管理できる新しい都市を作ることだ。それは、現在のガザを見れば一目瞭然である。

しかし、爆撃で無惨に荒廃した町は、イスラエル(ユダヤ人)の墓穴でもある。これについては次回としよう。


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