ソーシャルディスタンス
6月から再開したピアノレッスン。
換気、除菌はもちろんのこと、生徒さんとの距離を保つことも心がけています。
このスタイルで行うレッスンでは、良いところがたくさんあることに気づきました。
一台のピアノで行うレッスンでは、必要に応じて同じ鍵盤を弾いたり、近くで指導することもありますが、それ以外はできるだけ離れた場所にいます。
近くでやってあげられる事が少ないので、子どもたちは色々なことを「自分で」しなければなりません。
指示を自分で楽譜に書き込みます。
以前は近くで、楽譜を指して「ここがね、」と伝えていたところも、遠くから、「何小節目、」等と言葉で伝えます。
子どもたちも、こちらの質問に「ここ、このへん」ではなく言葉で答えてくれます。
このあたりは、緊急事態宣言中に取り入れたオンラインレッスンの中で出来るようにしており、対面レッスンになってからも定着しています。
それから、私は離れた場所から、子どもが弾いている姿、身体をよく見るようになりました。
足、背中、肩から指先、目線、表情。
近くにいたときには、楽譜や手元ばかりを見ていたように思います。
全身を見ることで、これまで気づかなかったことに気づくようになりました。
そして、コミュニケーション。
お互いに、しっかりと言葉で伝える。分かった、分からない、OK、違う、等の意思表示をする。
近くにいると言葉がなくても伝わること、汲み取れることがあります。
距離のあるコミュニケーションでは、声に出して、分かりやすく相手に伝える必要があります。
また、すぐ隣にいたときよりも今のほうが、お互いに顔を見合わせてお話をすることが増えたように思います。
隣にいるとあまり目線は合わない。
レッスンがお休みの数週間は、再開したときに元のようにレッスンができるだろうかと不安ばかりでしたが、
レッスン再開には、
喜び、緊張感、気づき、成長
プラスとなるものがたくさんありました。
そろそろ、学校も通常通りの生活となるようです。
梅雨時期の不安定なお天気や気温差もあるのか、子どもたちには疲れが見え始めています。
この先まだ長い、1学期。レッスンではどんなふうにサポートしていけるだろうかと考えています。
この夏を乗り切った頃にはまた違う景色が見えていそうです。