帯のこ材質について

帯鋸の特性に付いて

大同特殊鋼では 確かリンが含まれない材質で オリジナル型番を使っていて SUBN11と呼びます
成分とか硬さとかは、HPをご覧ください
http://www.daido.co.jp/products/strip/hardening_strip.html
実技では鋼材の帯鋸なら材質とか硬さとか殆ど関係ないので 省略します。
鋼材ではない場合 ステンレスとかですと サビには強いのですが 柔らかい ヒートテンションが効かないとか 溶接方法が限られる等 加工するには厄介な材質。
一回試してみましたが、最初はまずまずだったのですが すぐに腰抜けするし曲がるし これと言った原因がないのに亀裂が沢山入ってしまいました。

さて 実技に関するする事 数値はSUBN11の場合です。
知らない方も多いと思いますが 焼きが入ってしまう温度 723度 
次に焼戻し温度 550度から600度 この温度の判定方法ですが暗所でほんのり赤くなる程度。
詳しく説明する必要もないと思いますが 解説すると 
溶接後は薄いので空冷でも焼きがはいってしまいます、次に焼戻しですが300度以下ですと焼きが戻りません これ重要 やんわり炙っていていも何の役にも立たないって事です また加熱し過ぎると柔らかくなりすぎたり723度を超えると再び焼きが入ったり この温度を把握することが重要です。

まっこんな数値 実践では723度なんて測定器でも使わないと判らないけど 理解は必要です 
ちなみに何故焼きが入り硬度が上がるかですが、鉄は温度によって特性が変わり「変態」と呼びます、これはこれで面白い変化が有るのですが、ここではそこまでの専門的な事は避けます、工業系の専門書かネットでクグッてみてください

次に強度 0.8ミリを100%とした時 0.9では142% 1.05では226%の強度があります

帯鋸はメーカー、種類で違い色々な材質があり 硬さもですが、今は亡きハイニッケルと呼ばれる ニッケルが多く入った材とか 炭素系の材とか  私が試した範囲では溶接に多少の違いが出ます。
硬さでの影響ですが 私は正直判りません 腰の持ちが違うと言われてます。 
厚みですが、ロットにより違いがあります 厚みは前記の理由で強度が変わるので 安定しているメーカーがいいですね。
バック側の精度は重要です ロットによって変わるので 極端に悪い奴に当たったら不運でしたでは済まない事もあります。
表面粗さに関しては どうでもいい ピカピカでもザラザラでもお好みで ただ加工中、加工後にペーパーとかで粗さを変えるのは 好ましくない この理由は次の機会にでも説明します


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