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14歳の栞を見た

カナメストーンをパブサ(ライブ情報集める兼ね合い)してカナメストーンに「14歳の栞って映画見て欲しい!」というポストを見つけ14歳の栞…?と
なってる間に本人たちが見に行っていて
最新のカナメちゃん村で感想を話しているっぽく
先に見てから聴きたいといったよくある
ファンのキモい動機から「14歳の栞」を見に行った。


14歳の中2の時に同じクラスになって仲良くなって今もなお同じ家に住みお笑い芸人をやってる奇跡のような2人が14歳の栞を見て感想を言ってるの
がとても良いから見た人は聴いてみてほしい。↓


この先ネタバレがあると思うので気にする人は
読まないでください。自分の日記的な意味で感想
書かせてください。








全員いた 

内容は大まかに言えば、実在している中学生に密着する話で、
中学校2年生、2年6組総勢35名全員に密着。
2年生だからこの2年6組だから出来上がった映画だなと思った。

見出しの通り全員いた。
中学生時代上手く行かなかった、あんまり良い思い出がないな、覚えてないよって人も見たら
自分に似たやつがなんかいるな…となる。

自分が中学生の時から11年は経ってて
流行りも文化も違って学校の環境とかも変わってる筈なんだけど自分に似た子が、中学生の時に抱いていた悩みとか思いを話してる映像をスクリーンで見るのは不思議な感覚だった。

自分に似た子の密着シーンを見て、自分の中学生時代の振る舞いとか恥ずかしい過去を思い出して
うわぁ…とちょっと目を逸らすところもあった。

でもだんだん見て行くとその子がめっちゃ愛しくなっていく、密着シーンで悩みやネガティブなことを話していたけど気を許せる同じ部活の友達や幼馴染の前で楽しそうにしてる姿を見て安心したり。

見出しで全員と書いたのは、自分だけじゃなくてクラスメイトもいたからだ。あんまり覚えてないけど、なんでかテニス部の男子って無気力なやつ多かったなとか(自分の中学校に該当するだけで全てがというわけではない)
友達が異常に先生のこと好きだったなとか
頭が良すぎて若白髪生えてる学年1位のやつとか
部活は入ってないけどクラブチーム入ってるやつ
みんなから若干ナメられてた学級委員のやつとか
ドンピシャではないが、似てるクラスメイトがチラホラいた。

みんなに会いたいとかまでは思わないけど
思い出した人みんな元気にやっててくれたらいいなと思う。

1人1人にピントが合う

映画のよくある技法とかで、用語があるなら
まぁそれだと思ってほしい。映画を見なさすぎるからこうとしか書けない。

2時間ちょいの中で35名を密着していく。
出席番号順でもなく部活別って訳でもない順番。

それが功を奏しているのか、狙いなのか定かではないが、劇中結構同じ映像が繰り返し流れる。
見始めた時は、中学生の日常風景として見ているが密着が終盤に行くと、2年6組のメンバーが頭に入り仲良しグループが目に入ったり、会話が上手く続かないと悩みをこぼしていた子が若干上手く笑えてなかったり、クラスにいる時はオフで部活にいる時がオンと答えていたあの子が同じ部活や、気の合う友達と仲良さそうに喋ってるのに目が行く。

完全にネタバレになるが、
調理実習だか学年行事でうどんを作るイベントが
あり出来上がったうどんを食べるシーンで、
活発めな子が「パサパサだ」と感想を述べていて、中盤に同じ映像が流れるがその時はもうその活発めな子の「パサパサ」はメインではなく
同じ班のまた別の子にピントが合う。
その子は、自分を出しにくい・思っていることを言えないと悩みをこぼしていた子でその子自身もあの映像では、ただ笑みを浮かべてるだけに見えたが「パサパサだなー」と思っていたのかもしれない。

全員が主人公とまでは言い切らないけど
一人一人にピントが合っていた。

お互い考えてるっちゃ考えてる

劇中、学校に来れてない子が登場する。
その明確な理由に執拗に迫ったりその子を学校に来させるためのサクセスストーリーとかはない。

クラス全員がその子が学校に来ることを待ち望んでいるわけでもなく、来てないことに疑問や不満を持ってる子もいない。

不登校の原因になっていたかもしれないと
1人の子が密着で答えていた。
みんなはわかんないけど自分はわかるから
自分1人で解決に向かって動けば効率がいいと
相談室にいるその子に向けて手紙を書いていた。

読んでる様子は映されず、
その手紙を機に変化があったわけでもない。

自分も高校生の時に部活に行けなくなった時に、
同級生の子がLINEで励ましのメッセージを送ってくれたり先輩が長文のLINEで退部を引き留めてくれた記憶がある。
正直別にそれで心は動かず結局部活は辞めたが
"してくれたな"という記憶は残ってる。

しばらくした後、励ましのメッセージをくれた子が高校を辞めたことを知ってその子の理想の高校生活の出鼻をくじく存在になってしまったのかなと申し訳なく思った記憶もある。

もしかしたら登校拒否・いじめの経験がある人がこのシーンを見たら許されたいだけだろ、自己満足だろと厳しい目で見てしまうかもしれないが、
逃げずに向き合ってるその子を否定する権利は我々にはない。

その子以外にも、クラスをとりまとめ比較的上手く渡り合い行事も楽しみ盛り上げている女の子が密着で「自分を殺せばいい」と話していたのが強く印象に残っている。

あの当時やたら元気な子も、役割としてやってくれていたのかなと顔は思い出せないが盛り上げに乗れないクラスメイトでごめんねと思った。

いつ子供から大人になるのか

冒頭ナレーションで問われる。
えぇ…まぁもう大人と言われたら大人だけど…と
思いながら見る。

密着の中で、夢いっぱい可能性いっぱいであろう中学2年生でも「もう遅い」「向いてない」「高校生までかな」と割り切って考える子が多かった。

子供から大人の真っ只中が中学2年生なのかなと
ハッとさせられた(私はそう感じただけ)

自分もずっと小学生の時は漫画家になりたがっていたけど現実的じゃないからイラストレーターかなとかなんかスカした夢を人に話してたのも中2からだった気がする。

今回、中学2年生に密着した理由は明確には知らないけど、1年を経て中学生活に慣れて先輩と上手くやれるようになって後輩もできて中学2年生って一番楽しかった気がするし一番気が緩んでるからこそ、みんな本音が言いやすかったのかも。

自分がどうってよりかは彼らを子供と見るか大人と見るかと問われていたのではないか。

大人になりたいか、なりたくないか
将来どうしたいのかをそれぞれに聞いてるので
そこは注目して見て欲しい。


最後に

キモい動機ではあったけど
この作品を見て本当によかった。
過去の痛いオタク中学生だった自分を愛すまではいかないけどよかったんじゃない?と思えるようになった。

まだカナメちゃん村は聴いていない。
1日自分が見たものの余韻に浸ってから
カナメストーンの2人の感想を聞きたいと思う。

当時同じクラスだったら、関わりが絶対薄かったであろうサッカー部で明るいカナメストーンの2人が見た「14歳の栞」がどんなものだったのか聴くのが楽しみだ。

タイトル画像は、中学の同級生とのLINEグループのアルバムになぜか入ってた公園の落書きです

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