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私が22歳になってすぐぐらいの時に自分用の喪服を買ってもらった。近々祖父の何回忌かあるから。でも私分かってました。祖父のためだけじゃないって。
7月に入ってすぐ、私の曾祖母が亡くなった。102歳の大長寿で老衰。最近は認知症も出て老人ホームにいる曾祖母は食べ物も喉を通らなかったみたい。「あと1週間だと思ってください」と言われたけど、どうせそこから2ヶ月は元気に生きてくれる。そう思ってたけど。1週間も持たずでした。連絡を受けてすぐに顔を見に行ったけどまだ温かかったし寝てるみたいでした。「最後になに食べたんですか?」って聞いたらゼリーをほんの少しだけ食べたって。私はみっちゃんから「ひいおばあちゃんが亡くなったら、みっちゃんバタバタするから。ここのタンスにひいおばあちゃんの一式あるからね」と聞いていて私はすぐに帰ってタンスから引きずり出した。写真はこれ。向こうに持って行く物はこれ。色々入ってた中にすごい物を見つけました。戦争中。曽祖父が曾祖母宛に書いたハガキでした。"軍事郵便"と書かれた色あせたハガキの裏には「もう生きて帰れないこと」「あとのことは頼んだ」という事でした。すごくすごく貴重な物。こんなの入れれるか!!って家族でなったけどひいおばあちゃんの意志を尊重して入れました。
曽祖父は無事帰ってきて、私が8歳の頃に亡くなりました。ひいおばあちゃんは曽祖父に対して「なかなか迎えに来てくれない。きっと向こうの世界でいい人を見つけたに違いない。きしょくい(むかつく)」とずっと言っていました笑
ひいおばあちゃん。よかったね。ちゃんと迎えに来てもらえたよ。老衰だから悲しい事じゃない。笑顔で送ってあげてね。そう言われたけど最後、大泣きしてごめんなさい。むこうの世界でも周りを和ませてちょっと天然な可愛いひいおばあちゃんでいてね。また会いに行きます。私の事可愛いってずっと言ってくれてありがとう。

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