羽ばたく
儚さを持って、破砕していく精神たち、奪われたり、無くしたり、たまには、憎んだりもして、孕む意味は、未だに孤独なものであるが、信じ貫く意思は純粋で、利己的な肯定感の中、囀る思いが、真理なんかを携えては、誂えた罪により発光する虫たちや、子孫を残すための戦争や、あらゆる情報の煽動が、デリカシーもなく近付いては、君が見出したものを批判したり、今に疲憊する精神は、理解なんかを、安易に求めては、ひとりよがりな答えにとどまり、あらゆる意味を懶惰な生活で、短絡的に利用する価値がすり替える答えなんかを、簡単に崇めては、誰かに利用されてばかりいるし、誰かを馬鹿にしたり、良い雰囲気を台無しにしたり、そこに、確かにあった愛ですら、瞬時にまぼろしになってしまうし、戸惑うほどに、まどろみ苦しむ君の機械的な規範や、もっともっと、と求めるほどに、何かを盾にしたり、言い訳ばかりを繰り返したりと、足りない足りない、もっと欲しいと、保身に走るばかりの馬鹿げた世界や社会が生み出す戦争の音や、ガス室に送られる動植物や、到達する前に散っていった魂や、落伍者たちの群れ、報いが何だのと、うそぶく連中が打ち込む弛緩剤、物事の優劣の中を彷徨う幽霊たちや、数多の欠如の最中を泳ぐ空間的な生業、正気すらも失って、摩耗していくだけの、不自然な値や、証拠すらも損ない、誰かが謳う行いなんかに加担しては、恒常的な憎しみの中での差異や排斥や災厄や、痩せた街路樹にかかった、朽ちた電飾や、寛容さを捕食するハイエナたちや、改善することもなく、横暴な価値や、まやかしにより、曖昧になっていく正義や、犠牲的なモラルが、次なる神を、継ぎ接ぎで作り出し、現行のものを破壊し、はびこる悪意の中で重複するものが、服従なんかを謳い、今に奪い合うだけの、幼稚な策略により、迫害されていく曖昧な世界の中で、捩れていく思い出。